デザインで防災力をアップ!「はるるーと」の試み
入間市とI&CO合同会社が協力し、デザインを通じて防災意識を育む新しい試み「はるるーと」が実施されました。このプロジェクトは、震災の多い日本において、子どもたちの防災意識を高めることを目的としています。
「はるるーと」とは
「はるるーと」は、特別にデザインされたビニールテープです。このテープには、防災用語として知られる「おかしもち」と、避難経路を示す矢印が描かれています。幅は約5センチメートルと、誰でも簡単に貼ることができるサイズです。このアイデアは、I&CO合同会社の社員が「デザインの力で社会に貢献したい」との思いから生まれました。
子どもたちに防災意識を
この取り組みは、入間市立藤沢東小学校の生徒たちを対象に実施されました。生徒たちは自らの手で「はるるーと」のテープを学校の廊下等に貼る体験を通じて、自発的に防災意識を育んでいきます。特に、4年生の総合的な学習時間がこの取り組みと非常に親和性が高く、実証実験の実現までの期間はわずか約2ヶ月と、異例の早さで進んだことが特徴です。
このプロジェクトが実施されるきっかけは、I&CO合同会社からの提案でした。入間市の「いるま未来共創ラボ」にて協力協定を結び、実証実験がスタートしました。このラボは、地域の課題解決に向けて新たな切り口で検討・提案を行い、地域に根付いた取り組みを推進する場です。
実証実験の様子
実証実験は、入間市立藤沢東小学校で行われました。子どもたちは、教師や地域の方々と共に防災教育の重要性についてディスカッションし、テープの貼り方や意味などを学びました。その様子はYouTubeにて公開中で、子どもたちの真剣な表情や楽しそうに活動する姿が映し出されています。
入間市と地域づくりのビジョン
この取り組みが発表された背景には、入間市が掲げる「心豊かでいられる『未来の原風景』を創造し伝承する」というビジョンがあります。この言葉は、入間市が100年後の未来に向けて持続可能なまちづくりを進めていることを示しており、地域の人々が心豊かに暮らせるような環境を整えることを目指しています。
現在、社会情勢は目まぐるしく変化し、従来の方法での地域づくりでは対応しきれない場面が多くなっています。そのため、入間市は地域の皆さんと共に柔軟に課題解決に努め、次世代に引き継がれるまちづくりを進めています。
まとめ
新たな防災教育ツール「はるるーと」は、デザインの力を活かし、地域の子どもたちに防災意識を育むプロジェクトです。入間市とI&CO合同会社が連携し、未来を見据えた教育の在り方を模索する中で、この取り組みがどのような成果をもたらすのか、今後の展開に期待が寄せられます。詳細な情報は入間市の公式ホームページやYouTubeチャンネルでご覧ください。