クアッドボールワールドカップでの日本代表の挑戦
今年の7月にアメリカのリッチモンドで開催されたIQAワールドカップで、日本代表「箒星ジャパン」が歴史的な初勝利を収めたことが話題です。この競技は、人気のファンタジーシリーズ『ハリー・ポッター』に登場する「クィディッチ」を元にして発展したもので、世界中で約40か国以上が参加しています。日本でも少数精鋭のチームが活動を始めており、競技人口は約200人ほどです。
クアッドボールの基本ルール
競技は主に2つのボールを使用して行われます。得点を狙う「クアッフル」をリングゴールに投じると10点が加算され、妨害役の「ブラッジャー」と、より高得点の「スニッチ」が同時に展開される仕組みです。最終的に得点を最も多く獲得したチームが勝者となります。このようなダイナミックなプレーが可能な点が、クアッドボールの魅力となっています。
歴代のワールドカップ結果
IQAワールドカップは今年で第5回目を迎え、これまでアメリカが最多の3回の優勝を誇っています。2012年の初大会がイギリスで行われ、その後カナダ、ドイツ、イタリアと順に開催されてきました。日本は今大会が初参加となり、強豪と対戦しながらも実力を示しました。
箒星ジャパンの予選リーグ
強豪国が集う「死の組」に入り、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ブラジルと対戦した箒星ジャパンは、各試合で奮闘を見せました。終盤まで30点差以内に持ち込む場面も多く、地力の差で敗れたものの、戦術的なプレーが賞賛を浴びました。特に、各国の代表選手やファンからの評価が高まる中、今後に期待が寄せられています。
歴史的初勝利の瞬間
グループリーグの後、日本は9位決定トーナメントに進みました。初戦はノルウェーとの対戦。日本は素早い攻撃的な守備を展開し、見事にスニッチをキャッチして初の30点を得点!この瞬間、日本代表は歓喜に沸き、選手たちの笑顔が印象的でした。続くブラジル戦では僅差で敗れましたが、それでも箒星ジャパンは大会を11位で終了し、国内外から注目を集めました。
今後の展望
日本代表としての経験を経て、選手たちは各自のチームに戻り、10月に予定されている全日本選手権に向けた準備を進めています。ワールドカップで培った技術や戦略が、日本のクアッドボール界全体のレベルを底上げすることが期待されています。また、新たに結成されたチームも多く、国内の競技環境が活性化しています。これからの大会がますます楽しみです。
全日本選手権の詳細は、日本クアッドボール協会の公式サイトで発表される予定です。この機会を通じて日本のクアッドボールが国際的に成長していく様子を、ぜひ応援してください!
箒星ジャパンの試合結果一覧
- - 日本 30 - 110 カナダ
- - 日本 110 - 220 ブラジル
- - 日本 70 - 130 オーストラリア
- - 日本 60 - 140 ドイツ
- - 日本 150 - 90 ノルウェー
- - 日本 80 - 130 ブラジル
結果:11位
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