オラクル新サービス「Oracle Multicloud Universal Credits」発表
2025年10月14日、オラクル・コーポレーションは、ラスベガスで開催された「Oracle AI World」にて新たなライセンスオプション「Oracle Multicloud Universal Credits」を発表しました。この新機能は、顧客が「Oracle AI Database」と「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)サービス」を選択したクラウド環境で効率的に利用できるようにデザインされています。
新しい選択肢と迅速な調達
「Oracle Multicloud Universal Credits」の特徴は、顧客がAWS、Azure、Google Cloudといった主要なクラウドサービスプロバイダーを通じて、オラクルのデータベースを従来よりも迅速に入手できる点にあります。IDCのリサーチ・バイスプレジデント、Dave McCarthy氏によると、調達の複雑さがイノベーションの阻害要因になることが多く、オラクルの新たな取り組みは、その解決策として注目されています。このサービスにより、顧客はクラウド間で統一された契約の下でサービスを利用できるようになるため、業務の効率化が期待されます。
利用のメリット
「Oracle Multicloud Universal Credits」には、以下のような独自の利点があります:
1.
シームレスな消費モデル: 複数のクラウド上での「Oracle Database」の管理と運用が容易になることで、ガバナンスが簡素化されます。さらに、あらゆるOCIサービスへもアクセスできます。
2.
地域の選択肢拡大: 顧客は、AWS、Google Cloud、Microsoft Azure、またはOCIの任意のリージョンで、Oracle AI Databaseのワークロードをデプロイし、アプリケーションの実行環境が選べるようになります。
3.
柔軟なポータビリティ: ユーザーは、異なるクラウド内で「Oracle AI Database」のワークロードを自由に運用できるため、商業的な柔軟性を持ちながら、一貫したデータベース管理を実現できます。
Oracle Cloud Infrastructure担当シニア・バイスプレジデントのカラン・バッタ氏は、マルチクラウド・ソリューションを通じてアプリケーションのモダナイゼーションとクラウド移行の加速を図っていると述べています。
オラクルの分散クラウドの利点
オラクルの分散クラウドは、優れた管理性と柔軟性を持たせて設計されています。これには、パブリッククラウド、専用クラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドのソリューションが含まれ、個別のニーズに応じたサービスを提供できます。例えば、特に国や地域の政府向けに設計されたクラウドサービスがあり、独自のデータ管理が求められる場合にも対応可能です。
将来的な展望
「Oracle Multicloud Universal Credits」は、オラクルのマルチクラウドサービスの普及に寄与することが期待され、その利用シーンはますます広がることでしょう。早期アクセスの申し込みも可能ですので、興味のある企業は公式サイトをチェックすることをお勧めします。オラクルの最新動向や製品情報については、
オラクルの公式ウェブサイトを参照してください。オラクルの目指す未来は、さらなるクラウドサービスの進化と、顧客にとっての選択肢の拡大にあります。