フィッシュレザーの新展開
2025-03-24 14:26:49

サステイナブルなフィッシュレザー「namino leather」の魅力と可能性

サステイナブルなフィッシュレザー「namino leather」の魅力と可能性



株式会社ニッスイが展開する新たなフィッシュレザー製品「namino leather」が、環境への配慮を重視したアパレル業界に新風を吹き込もうとしています。この革新的な商品は、宮崎県で養殖される青魚「黒瀬ぶり」の皮をアップサイクルしたもので、今春からテスト販売が開始されました。

黒瀬ぶりとその養殖


「黒瀬ぶり」は、人工的に養殖されたブリの一種で、天然の稚魚を一切使用しない完全養殖の仕組みを取っています。これにより、持続可能なブリの育成が実現され、環境への影響が抑えられるという利点があります。ニッスイのグループ企業である黒瀬水産株式会社は、宮崎県串間市でこの黒瀬ぶりを育て、その高鮮度を保ったまま加工しています。

この過程で出る不要な部分—頭や骨、皮、尾—は従来は肥料などに使われていました。しかし、この皮を使って生まれたのが「namino leather」です。協力を得た日本のタンナーが、最高品質のフィッシュレザーを生産することで誕生しました。

namino leatherの特長


「namino leather」の大きな特長は、細かいウロコ模様と滑らかな質感にあります。型押しでは出せない独自のデザインが魅力であり、小物や服飾への加工に適しています。また、サステナブルな素材を使用しているため、環境意識の高いアパレルメーカーにも適した選択肢となっています。

加工の多様性


「namino leather」は、天然由来のタンニンを用いた「黒瀬」と、クロームフリーの合成タンニンでなめされた「白波」をはじめ、様々な加工方法が用意されています。これにより、用途に応じたオリジナルの製品作りも可能です。サイズも横幅35~45cm、縦は頭側で15~20cmという汎用性を持っています。

環境への配慮とビジョン


ニッスイグループは、長期的なビジョン「Good Foods 2030」を掲げ、脱炭素や循環型社会への貢献を重要な課題としています。「namino leather」は、そのビジョンの一環として、フードロスやプラスチック問題に対する取り組みの一つだと言えます。この新しい事業は、既存のプロセスを活性化し、黒瀬ぶりの皮に新たな価値を見出しています。

まとめ


「namino leather」の登場により、従来では考えられなかった棄てられる運命にあった資源が、新たな生産物へと生まれ変わりました。環境の持続可能性や倫理的な観点からも注目されるこの製品は、アパレル業界に新たな選択肢を提供しています。これからの展開にぜひご注目ください。

namino leather ブランドサイトはこちら

この取り組みは、フィッシュレザーを使用することで、サステナブルなファッションの未来を切り拓く可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
株式会社ニッスイ
住所
東京都港区西新橋1-3-1西新橋スクェア
電話番号
03-6206-7000

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