日本のジュエリー職人が躍進
2024年9月、フランス・リヨンで開催された第47回技能五輪国際大会において、日本代表の福島大志選手が貴金属装身具職種で見事銅メダルを獲得しました。この快挙は、2011年のロンドン大会以来のことです。
大会の概要
技能五輪国際大会は、2年に一度行われる技能のオリンピックとも称されます。本大会に出場する選手は原則22歳以下で、各国の才能あふれる若手職人たちが集結します。今回の大会には60の国と地域から参加者が集まり、59の異なる職種で科学技術や芸術性が求められる競技が行われました。
日本からは47の競技に55名の選手が参戦し、その一員として福島選手が貴金属装身具職種で挑みました。
福島選手の挑戦
福島選手は、学校法人水野学園専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジに所属。競技は与えられたK18の地金を使用し、指定された図面に基づいて22時間で作品を製作するという厳しいものでした。彼は、材料の切り出しや、ろう付け、表面の仕上げなどの全ての工程を手作業で行い、どれだけ精密かつ美しい仕上がりになるかが厳格に評価されます。
競技中には多くの見学者が集まり、福島選手の技術に見入るシーンが見られました。
日本ジュエリー協会のサポート
福島選手は、一社)日本ジュエリー協会(JJA)の協力を受けて、選手強化プログラムに参加しています。中央職業能力開発協会の依頼に応じ、様々な専門家たちが協力し、選手の実力向上を目的とした訓練計画を策定しました。このような支援を受けながら、福島選手は国際大会で成果を上げました。
次回の技能五輪
技能五輪国際大会は今後も続き、次回は2026年に中国・上海で、第49回は2028年に日本・愛知県で開催されることが決定しています。日本開催は4回目になるこの大会への期待が高まります。
福島選手の躍進により、今後のジュエリー製作の分野において日本の職人技がより一層注目を集めることでしょう。