行政向け生成AI「QommonsAI」が新たな進化を遂げる
Polimill株式会社が提供する行政向け生成AI「QommonsAI」が、2025年12月23日に最新バージョンver.2.2をリリースしました。同社は、東京・港区に本社を構える企業で、AI領域において最前線で活躍している企業です。これまで約600の自治体で導入され、20万人以上の職員が利用するこのAIは、行政業務を効率化する卓越したソリューションとして知られています。
新機能の概要
最新のアップデートでは、使いやすさや機能の向上が盛り込まれ、特に自治体職員からの要望が反映されています。以下に主な機能を紹介します。
1. 高性能×使いやすさ
プロンプトテンプレート機能の追加により、業務別のベストプラクティスが簡単に利用できるようになりました。職員は、あらかじめ用意されたテンプレートから選ぶだけで、高品質なアウトプットを瞬時に得ることが可能となります。
2. フレキシブルなファイルアップロード
jpgやpdf、docx、csvファイルを直接チャット画面にドラッグ&ドロップしてアップロードできる新機能を搭載しました。これにより、追加の操作なしで資料の読み取りや要約、比較、分析が迅速に行えるようになります。
3. 複数ファイルへの対応
プライベートナレッジを複数同時に参照できる機能が追加されました。これにより、さまざまな資料を考慮した思考ができ、人間の判断に近いAIの利用が可能となります。
4. 効率的な情報管理
過去のチャットは自動でアーカイブされるため、必要な履歴を簡単に検索・再開・引き継ぎできます。これにより業務の継続性が確保され、情報の管理が容易になります。
5. 高度な応答機能
新たに採用されたGPT-5.2により、日常業務向けの高速応答から、政策検討や複雑な文書の分析に適した高推論モードまで、用途に応じた選択ができるようになりました。
自治体におけるQommonsAIの価値
QommonsAIの最大の特徴は、その膨大なナレッジベースにあります。全国の自治体文書を瞬時に横断検索できることで、調査や確認、比較が容易に行えます。また、政策や議会の比較も簡単に行え、日常業務においてのEBPM(エビデンスに基づく政策形成)を促進します。
無償で提供される理由
Polimill社は、各自治体職員の生産性向上が、行政サービス全体の質を高めるとの理念のもと、基本的な機能を無料で提供しています。これは、先進的な職員だけではなく、全職員が日常業務で当たり前に利用できる行政AIへの進化を目指しているからです。今後も行政現場に寄り添い、生成AIを活用した新たな社会インフラの確立に向けた努力を続けていくとしています。
このように「QommonsAI」は、現在進行中のデジタル化の波に乗り、行政業務を支える重要な役割を果たしています。これからの進化にも期待が寄せられます。