Zu々10周年記念興行の魅力に迫る
2023年、Zu々はその10周年を祝う特別な興行「ダイアナ~それぞれのダイアナ~」の映像配信を始めました。この公演は、作・演出を手掛けたブラジリィー・アン・山田によって2006年から始まり、今回で10回目の上演を迎えています。横浜赤レンガ倉庫での公演は、観客たちの心をつかむために特別にプロデュースされたもので、9月16日からはその映像が配信されることとなりました。
魅力的な作品の概要
『ダイアナ~それぞれのダイアナ~』は、過去の上演から脱却し、単なる改訂版ではない新たな作品として生まれ変わりました。3つのバージョン、3つのエンディングが用意されており、それぞれ異なるキャストがそれぞれの視点から「愛」というテーマを描いています。作品の中核には、1957年に世界的にヒットしたポール・アンカの楽曲『ダイアナ』の日本語歌詞が据えられ、その歌が作品の本質を浮かび上がらせています。
上演形式と変革
この作品は、従来の舞台美術や照明、音楽を極限まで削ぎ落とし、逃げ場のない3人の俳優による芝居を特徴としています。観客は、暗転なしで続く70分間のパフォーマンスに引き込まれ、緊迫感の中で描かれる人間関係のパワーゲームを目の当たりにします。このような形式での上演は、観客とキャラクターとの間に一種の共感を生み出し、自身の経験を思い起こさせる力を持っているのです。
「愛」と「傷つけ」の関係
本作品は単なる喜劇ではなく、深いメッセージを含んでいます。ブラジリィー・アン・山田の意図は、誰かを愛することが同時に誰かを傷つけることでもあるという複雑な感情を観客に伝えることです。このテーマは、年齢差のあるキャストたちによって演じられ、各キャラクターの「それぞれの愛」の形が多様に表現されています。これにより、観客は普段の生活の中で感じる「愛」の多面性について考えさせられることとなります。
映像配信の詳細
映像配信は、2023年9月16日から始まり、10月31日まで行われます。単品視聴券と全セット視聴券が用意されており、視聴者は自分の好きなチームのパフォーマンスを選ぶことができます。単品視聴券は3900円、全セット視聴券は9800円で、さまざまな視聴の選択肢が用意されています。演者たちが魅せる真剣勝負の演技を、いつでも好きな時に楽しむことができるのです。
公演のキャスト
公演には、相葉裕樹、北村諒、鯨井康介、佐藤絵里佳、瀬戸啓太、高柳明音、谷口賢志、平田裕香、溝口琢矢、山岸門人といった豪華なキャストが参加しています。それぞれが持つ違った魅力が作品に花を添えています。
結論
Zu々の10周年記念公演『ダイアナ~それぞれのダイアナ~』は、ただのエンターテインメントではなく、深い人間ドラマを考えさせられる作品です。映像配信の開始を通じて、より多くの人々にこの挑戦的な作品が届くことを期待します。ぜひ、視聴しながらその魅力に触れてみてください。