韓国の先端技術、INFINIQが東京での展示会に出展
韓国・ソウルに本社を置くAIプラットフォーム専門企業、(株)INFINIQは、2024年11月7日から8日にかけて東京で開催される「KOREA ICT EXPO in Japan」に出展します。このイベントは、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が主催し、韓国のICT企業が日本市場に進出するための重要な機会となります。ここでINFINIQは、同社が開発したAI統合モニタリングソリューション「HEIDI AI」とデータサービスプラットフォーム「AI Studio」を披露します。
設立は2005年で、INFINIQは韓国の第一世代のソフトウェア品質検証を専門とし、2016年からはAIデータ事業にも力を入れています。これまでに提供したAIデータの量は約10億に達し、民間及び公共の分野で高い信頼を得ています。特に、独自の3Dデータ加工技術により、LiDARと2D画像を組み合わせた自動運転学習データを提供し、多様なニーズに対応しています。
HEIDI AIの革新機能
展示される「HEIDI AI」は、多彩な機能を持つAI統合モニタリングソリューションです。このシステムは、個人情報の匿名化や監視カメラによるモニタリング、動画内での人物検索など、多くの用途に応じて利用が可能です。また、「HEIDI AI」は、次の三つのモジュール「HEIDI AI Private」「HEIDI AI Max」「HEIDI AI Guard」から構成されています。
1. HEIDI AI Private
このモジュールは、AI学習に必要なデータ収集時に、画像や動画内の顔や車両のナンバープレートといった個人情報の自動匿名化を行います。特に、日本のAPPI(個人情報保護法)、欧州のGDPR(一般データ保護規則)、米国のCCPA(消費者プライバシー法)等、様々な国の個人情報保護規則に対応する設計になっています。
2. HEIDI AI Max
こちらの機能は特定の人物を迅速に検索し、動線を追跡することができるため、緊急時における迅速な対応が可能となります。公共の場での安全確保に寄与することから、特に防犯の面で注目されています。
3. HEIDI AI Guard
このモジュールは群衆の密度や潜在的な危険を検知する機能は、主要施設や公共の場の24時間体制での監視をサポートします。これにより、不測の事態に対する備えが強化されます。
日本市場への進出
INFINIQは、2023年の名古屋での「韓国次世代モビリティ技術展2023」を皮切りに、日本市場への進出を加速しています。今年初頭には、世界最大のIT・家電展示会「CES 2024」で、矢崎グループの北米法人Yazaki Innovations, Inc.と共同プロモーション契約を結びました。また、韓国で開催された「グローバルパートナーサミット」では、さらなる共同事業の可能性について意見交換を行っています。
INFINIQのパク代表は、「HEIDI AIの製品群が日本企業の課題解決に貢献できることを期待しており、当社の差別化されたサービスと技術力で日本企業との協力関係をさらに強化していく」と語っています。これからの進展が楽しみです。