子どもたちの理想の居場所、まちのこベースが2冠受賞!
茨城県ひたちなか市にある「まちのこベース」が、2024年12月14日(土)に開催された日本放課後AWARD2024で、地域との強いつながりを評価され「地域賞」と、全国の子どもたち約90名による投票で選ばれた「こども参画賞」の2部門を受賞しました。この受賞は、子どもたちが主体的に活動し、自分の理想の居場所を作り出す取り組みが多くの支持を得たことで実現したものです。
まちのこベースとは?
まちのこベースは、ひたちなか市の住宅街に位置し、赤い屋根が目印のかわいらしい平屋です。放課後の時間帯に、小学生から大学生までの子どもたちが自由に集まる場所として開放されており、昨年度からは月平均5〜6日利用されています。「自分の責任で自由に」というコンセプトの下、子どもたち自身で理想の「秘密基地」を築き上げています。この施設は市内の空き家を活用して運営されており、地域の行政や様々な団体と協力しながら、地域密着型の活動を進めています。
活動内容
まちのこベースでは、以下のような多彩な活動が行われています:
1.
放課後の居場所としての提供
子どもたちは自由に過ごせる空間を持ち、様々な活動に参加できます。
2.
駄菓子屋の運営
子どもたちが自ら小さな駄菓子屋を運営し、ビジネスの楽しさを学んでいます。
3.
図書館の設置
「一箱本棚」制度を導入し、大人も自由に利用できる私設図書館を設置しました。
4.
DIY活動
縁側や遊び道具を自分たちで作り上げるDIYの機会を提供し、創造力を育んでいます。
5.
季節のイベント
花壇の耕作や育てた野菜を使ったBBQ、地域との交流を重視したフリーマーケットなど、地域との絆を深めるプログラムが展開されています。
6.
プログラミング教室
未来に向けたスキルを身につけるため、プログラミング教室も開催されています。
自らつくる居場所
まちのこベースの運営は、主に20代から30代の若年層によって支えられています。この2年間で約150名のスタッフやボランティアが集まり、自分たちのアイデアで居場所をより良いものにしていく取り組みが行われています。子どもたちは単なる利用者ではなく、運営にも参加し、場のアイデアを提案。そして、さまざまなイベントや活動が彼らの話し合いから生まれているのです。
背景と目的
「まちのこベース」は、新型コロナウイルスの影響で失われた地域の集まり場所が減少したことを受けて、地域との交わりを生むための場を提供したいという想いから設立されました。子どもたちが外で遊ぶ機会が減ってしまった中で、自由に集い、遊び、学ぶ場所を提供しようとする自治体の努力が結集しています。2021年に活動をスタートし、2023年には空き家を活用して本格的に運営を開始しました。
地域とのつながりを育む
まちのこベースでは、様々な世代が集い交流する機会が用意されています。子どもたちは、他者との関わりを通じて多世代の友達を作り、地域での自分の居場所を実感しています。子どもたち自身が主体的に企画して運営に関与することで、彼らの責任感や自立心も育まれているのです。
クリスマスパーティー開催
12月27日(金)から28日(土)には、地域の子どもたちを対象にしたクリスマスイベントを予定しています。お泊りも可能なこのイベントは、様々なコンテンツが用意されており、多くの子どもたちが参加できることを目指しています。事前申し込みも受け付けており、多くの子どもたちを迎えることを楽しみにしています。
まちのこベースの取り組みは、まさに新しい時代の子どもたちのための居場所のモデルとなっています。今後も地域とのつながりを大切にしながら、子どもたちの成長を支えていく活動が展開されることが期待されています。