ドキュメンタリー映画『息子のままで、女子になる』がLA映画祭に初招待！

ドキュメンタリー映画『You Decide.（邦題: 息子のままで、女子になる）』がロサンゼルスで公式招待

2020年8月4日から30日の間、アメリカ・ロサンゼルスで開催される『Los Angeles Diversity Film Festival』に、邦画として初めての公式招待を受けたドキュメンタリー映画『You Decide.（邦題: 息子のままで、女子になる）』が上演されます。この映画は新世代のトランスジェンダー女性、畑島楓（サリー楓）を中心に、彼女の挑戦と成長を描いた作品です。

映画の概要と内容

本作は、トランスジェンダー女性のミスコン大会、ミス・インターナショナル・クイーンへの挑戦を追ったドキュメンタリーであり、楓の学生生活や家族との関係を深く掘り下げています。監督を務めた杉岡太樹は、彼女の人生のリアルな瞬間を捉え、視聴者にトランスジェンダーという存在の実像を明示します。

物語は、就職を控え、男性性から脱却し、社会人として女性として生きる道を選んだ楓の日々を追い、その葛藤や成長を鮮やかに描写しています。建築業界という幼少期からの夢に挑もうとする彼女は、その道のりの中で、公の場に出てビューティーコンテストに参加することで認知度を高め、同時にトランスジェンダー当事者としての社会的な意義について考えていきます。

登場人物とキャスト

映画には、2009年のミス・インターナショナル・クイーンで優勝したはるな愛を始め、僧侶の西村宏堂、トランスジェンダータレントの西原さつきが出演しており、さまざまな視点からLGBTQの現状を語ります。特に、西村は『クィア・アイ in JAPAN』への出演で広く知られ、メイクアップアーティストとしても著名です。

監督の視点

杉岡太樹監督は、これまでも注目を浴びてきた映画『選挙フェス！』などを手がける中で、多様性をテーマにした作品に取り組んできました。本作においても、彼のストレートな問いかけのスタイルが際立ちます。楓が抱える自己イメージと社会的な野心の間で揺れ動く姿が、ドキュメンタリーの中で浮かび上がるでしょう。

音楽とサウンドトラック

サウンドトラックには、エレクトロニクスと生楽器を融合させた楽曲や、知名度の高いアーティストの楽曲が多数提供されており、その音楽も作品の大きな魅力となっています。リミックスで知られるLil’Yukichiや、国内外で高評価のアーティストたちが参加しています。

ロサンゼルス・ダイバーシティ・フィルムフェスティバルについて

この映画祭は2014年に始まり、多様性を持つ映画作品を集めることで知られています。映画祭を通じて、多様な文化や価値観の表現が促進され、世界中のインディペンデントフィルムが集うことから、アイデンティティや社会的問題についての対話が生まれる場となっています。『You Decide.』はこの貴重なプラットフォームを借りて、トランスジェンダーの重要性を全うし、その存在を多くの人々に知ってもらう良い機会となることでしょう。

この映画は、新しい視点を持ち、これからの社会においてますます重要になるトピックを探求しています。どのように自分らしく生きることができるのか、皆さんもぜひこの作品を通して考えてみてください。