高次脳機能障害への理解を深める研修会
2023年12月23日、オンラインにて「令和6年度新潟圏域高次脳機能障害支援従事者研修会」が実施されました。この研修に参加したのは、新潟県内の保健・医療・福祉関連機関から集まった約40名の専門職の皆さんです。その中で、新潟医療福祉大学言語聴覚学科の佐藤卓也准教授が「高次脳機能障害を有する高齢者の特長と対応」というテーマで講演を行いました。
研修会の目的と背景
この研修会は、新潟地域振興局健康福祉部と新潟市こころの健康センターの共催で行われ、地域の医療や福祉に関わる専門職のスキル向上を目指しています。高次脳機能障害は、高齢者の間で増加が懸念される障害で、その特性を理解し適切な支援を行うことが重要です。佐藤准教授は、「地域の支援に貢献したい」という思いから、参加者にわかりやすい内容で講演を行いました。
高次脳機能障害とは
高次脳機能障害とは、脳損傷や脳の病気によって生じる認知機能や行動の障害を指します。具体的には、注意力や記憶、判断力、理解力などに影響を及ぼし、日常生活に支障をきたすことがあります。この障害を持つ高齢者に対する支援が求められる中、言語聴覚士や看護師、理学療法士たちはその役割を担っています。
参加者の声
参加者からは、「非常に具体的な対応策を学ぶことができ、自分たちの支援の仕方を見直す良い機会となった」との感想が寄せられました。また、「他の職種の人と意見交換することで、新たな視点を得ることができた」との声もあり、研修の意義を感じる参加者が多かったようです。
言語聴覚士の役割
言語聴覚士とは、話す・聞く・食べるといった機能に障害を持つ患者のサポートを行う専門職です。新潟医療福祉大学言語聴覚学科では、こうした専門家を育成するために、臨床心理士や医師、歯科医師など多職種の教員を揃え、実践的かつ多角的な学びを提供しています。この環境は、医療現場での「チーム医療」の体験を通して、学生たちの成長を促す基盤となっています。
新潟医療福祉大学の魅力
新潟医療福祉大学は、国内でも数少ない医療系総合大学であり、医療、看護、リハビリ、栄養、福祉など多様な分野を学べる特徴があります。全学的な支援体制により、国家試験合格率や就職実績は全国でもトップクラスです。また、スポーツ系学科の充実により、「スポーツ」と「医療」を融合させた研修も行われており、今後の医療現場における新しい価値の創造が期待されています。
NSGグループの取り組み
NSGグループは、教育と医療、福祉、介護を柱にして地域活性化に努めている企業グループです。108法人からなるこのグループは、それぞれの地域が「一番豊かで幸せなまち」となることを目指し、様々な事業に取り組んでいます。多角的な視点から地域貢献を行う姿勢は、地域住民にとっても大きな安心感を与えています。
今回の研修会は、地域医療・福祉の未来を考える重要な一歩として、大きな意義を持ったものでした。参加者全員が課題解決に向けての知識を深め、今後の実践に活かせることでしょう。