自動運転の未来を照らす「平和島自動運転協議会」の発足

2025年5月22日、東京都大田区の東京流通センター（TRC）において「平和島自動運転協議会」が発足しました。この協議会は、Turing株式会社、Applied Intuition合同会社、ソニー・ホンダモビリティ株式会社などの参加企業を中心に、自動運転技術の実証実験や情報共有を行い、業界の発展を図ることを目的としています。

自動運転の実証実験環境を提供

TRCでは、約15万㎡の広々とした敷地を利用して、参加企業が自動運転技術の検証を行うことができます。特に、自動運転開発企業が必須のデータ収集を行うための走行フィールドや、会員同士の情報交流を促すためのコミュニケーションルームも整備される予定です。これにより、異なる企業が協力し合い、自動運転に関するオープン・イノベーションを促進していく計画です。

TRCの役割は、これらの施設を管理・運営し、スムーズな実証実験が行える環境を整えることです。これにより、全国的にも注目される自動運転技術の開発の場となることが期待されています。

ヘッドライトフィールドの名称の由来

本協議会では、TRCの施設名称を「HeADLightField」と名付けました。この名称には、自動運転技術の未来を照らし出す「灯台」のような存在になることを願う意味が込められています。また、会員企業に向けた取り組みとして、2025年に東京で開催予定の「アジア・シームレス物流フォーラム2025」への出展を通じて、自動運転の重要性を徐々に認識してもらう機会を作っていく方針です。

参加企業の意義と展望

自動運転に取り組む各社はそれぞれに特化した技術やサービスを持っており、協議会の発足によりそれらが統合されることで新たなシナジーを生み出すことが期待されています。

例えば、Turing株式会社はE2E（End-to-End）自動運転システムの開発に注力しており、Applied IntuitionはAI技術を駆使した安全な車両の普及を目指しています。ソニー・ホンダモビリティは、高度なモビリティ技術の革新を推進し、社会課題の解決につなげることを狙っています。これらの企業が一堂に会することにより、相互の技術交流が進み、より良い自動運転社会の実現が期待されます。