環境に優しい農産物「未来の土そだち™」で脱炭素社会を実現する試み
株式会社ぐるなびが取り組む新たなプロジェクト、「未来の土そだち™」が、オーガニックスーパークランデール新松戸店に登場しました。この取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、持続可能な農業とCO2削減を目指すものです。寝具や衣料品も環境に配慮したものが多くなってきた昨今ですが、農産物の環境への影響について考える機会が増えています。
バイオ炭を施用した新たな農産物
「未来の土そだち™」では、バイオ炭が施用された農地で生産された農産物を販売。25品目の新鮮な野菜や果物が並び、消費者に環境配慮を考えるきっかけを提供しました。同期間中には、店頭での環境価値や温暖化対策に関するアンケートを実施し、多くの購入者の意見を集めることができました。
この取り組みの特筆すべき点は、「環境価値評価システム」を導入し、標準的な農法と比較して10%以上のCO2排出量削減に成功した農産物には「未来の土そだち™」のラベルが付けられることです。これにより、消費者は環境に配慮した選択をしやすくなり、持続可能な消費への関心を高めることが期待されています。
消費者の声と今後の展望
販売実証を通じて、購入者からは「農薬や化学肥料に気を使っていたが、CO2削減まで考えたことはなかった」「子どもがたくさん食べたので、また購入したい」などのポジティブな声が寄せられました。消費者がこのような選択をすることが、脱炭素社会の実現につながることを目指しています。
また、クランデールの担当者もコメントし、オーガニック市場が進む中で、CO2削減の概念がまだ浸透していないことを指摘。時間がかかるかもしれないが、土づくりにこだわる生産者との連携が重要だと考えているようです。
さらなる市場形成へ向けて
ぐるなびでは、今回の販売結果をもとに、「未来の土そだち™」を広めるため、ECサイトや飲食店、小売店、直売所など多様なチャネルで実証販売を進めていく計画です。また、バイオ炭を利用した農産物の価値を消費者に分かりやすく伝えるための活動も強化していく方針です。
「食でつなぐ。人を満たす。」という理念のもと、ぐるなびは食の持つ可能性を信じ、持続可能な社会の実現に貢献する企業としての役割を果たしていくことを誓っています。今後も、私たちの食卓に環境配慮が根付くことを願いつつ、取り組みを見守っていきたいと思います。