三菱電機が提供開始した「AMANOHARA」
三菱電機株式会社は、住宅メーカーやデベロッパー向けに新たなIoT機器管理サービス「AMANOHARA」を提供開始しました。このサービスは、住戸に設置されたIoT家電や住設機器の稼働状況と異常発生状況を遠隔で確認できることにより、居住者が安心して日常生活を送れる環境を創造します。
スマートホームの実現を支える新サービス
政府の「2050年カーボンニュートラル」宣言を受け、住宅業界には環境に優しいスマートホームやゼロエネルギーハウス(ZEH)の整備が求められています。「AMANOHARA」は、これらスマートホーム技術の普及に寄与することを目指しています。
この新サービスを利用することで、住宅メーカーや管理会社は、IoT機器の稼働状況やエラー情報をリアルタイムで把握できます。異常が発生した場合、管理者は迅速に情報を確認し、必要な対応を迅速に行うことが可能になります。これにより、居住者は安心し、快適にIoT機器を利用できる環境が整います。
施工業者による設定作業の負荷軽減
さらに、「AMANOHARA」では施工業者用のスマートフォンアプリを通じて、住宅販売時に設置されるIoT機器の接続と設定作業が、入居前にスムーズに行えるようになります。これにより、入居者が自ら行うべき機器の設定負荷が軽減され、手間が省けるといった利点があります。賃貸住宅などでは、居住者が変わる際のIoT機器の設定引き継ぎ作業も、次の入居者に代わって行うことが可能となります。
データ分析による予知保全の実現
「AMANOHARA」では、IoT機器の稼働状況や異常発生状況の過去データを診断し、分析する機能も備えています。これにより、通信エラーが発生しやすい時間帯の特定や、故障箇所の把握が可能になります。これらのデータをもとに、故障予知や異常発生時の原因究明が行え、より迅速な対応を実現できます。
クラウドHEMSとの連携によるさらなる展開
加えて、三菱電機の自社開発したクラウドHEMSも、この「AMANOHARA」と組み合わせることで、より高度なエネルギーマネジメントが可能になります。これにより、GX志向型住宅の実現がより強化されることになります。デジタル基盤「Serendie®」を活用し、新たなソリューションの創出を図る中で、このサービスは成長し続けることを目指しています。
まとめ
三菱電機は、この新たなIoT機器管理サービス「AMANOHARA」を通じて、スマートホームとゼロエネルギーハウスの普及を促し、持続可能な生活を提案します。これからもより便利で快適な住環境の提供に貢献していくことでしょう。