クローダとSSIが画期的アジュバント契約を締結しワクチン開発を加速

クローダがSSIとの契約で新たなワクチン開発を加速

デンマークを拠点とするクローダは、SSIと画期的な独占的ライセンス契約を締結しました。この契約により、クローダは特許取得済みのワクチンアジュバントCAF®の製造及び商業化を担います。これまでの臨床試験において、CAF®が強力な効果を示してきたことから、今後のワクチン開発において大きな期待が寄せられています。

アジュバントCAF®の実力

CAF®はカチオン性のアジュバントであり、この20年間の研究により、その効果が立証されています。特にCAF®01は感染症用のワクチンにおいて、強力な抗体反応とT細胞反応を誘導します。この仕組みは、免疫系をしっかりとプライミングすることから、様々な病原体に対する防御を高めることができます。CAF®09bに関しては、がん免疫療法の分野での使用が進められており、CD8+T細胞の効果的な産生を促進します。

戦略的提携がもたらす影響

この提携により、クローダは新たなワクチン開発の選択肢を広げるだけでなく、従来のアルミニウムベースのアジュバントに代わる新しい技術を提供します。これにより、ワクチンが効果的に開発できない疾患に対する治療法を模索する新たな機会が生まれます。また、両社の力を合わせることで、世界保健機関が挙げた25%のパイプラインワクチンの商業化成功にも寄与することが期待されています。

クローダのビジョン

クローダのManaging Directorであるピーター・ティゲセンは、この契約がワクチンアジュバントの世界的リーダーとしての地位を確立するための重要なステップであると述べています。彼は、革新的なアプローチにより、重病に対する新たなワクチン開発を目指す顧客の期待に応えていく意向を明らかにしました。