アイスランド発の「女性の休日」がもたらす新たな視点
アイスランドにおける実績
2023年のダイバーシティ円卓会議が注目の中、元NHK解説委員の山本恵子氏が議長として登壇。特に「女性の休日」についてのその意義と影響が議論されました。この「女性の休日」は、1975年にアイスランドで実施され、女性たちが仕事や家庭を一時的に放棄することで社会がどれほど女性に依存しているかを示しました。
女性の休日の歴史的背景
1975年10月24日、アイスランドでは約9割の女性が仕事や育児を休む「女性の休日」を決行。この運動を通じて、社会や家庭が女性に大きく依存していることが実証され、その後、男女間の賃金格差を禁止する法律が成立。また、1980年には女性大統領が選出され、女性の権利向上に向けた大きな一歩となりました。
円卓会議の議論
第1日目から第4日目を通じて、さまざまな意見が交わされました。第2日目では、参加者の約3割が「女性の休日」を知っており、「ぜひ日本でも実施してほしい」という声が上がりました。これに対し、山本氏は「もし日本で女性が1日休んだら、社会はどうなるか」というテーマで話を進めました。
反響と意見
第3日目には、「仕事が回らなくなる」「困る人がいる」などの懸念の声もありました。それでも、山本氏はこの議論を通じて、自分自身の行動を見直す機会と捉えることが重要であり、「この企画が反感を生まないようにどうすればいいか」を参加者に問いかけました。
多様なアイディアが登場
最終日となる第4日目には、映画「女性の休日」を観た参加者から多様な意見が提案されました。「数時間だけでも家で休む」「行政が主導するキャンペーンを行う」など、様々な行動が重要であるとされました。山本氏は、参加者に「自らの行動を変えることで、新しい未来への一歩を踏み出そう」と強く呼びかけました。
ダイバーシティ円卓会議の意義
このように、イー・ウーマンが運営する「ダイバーシティ円卓会議」は、多様な視点が集まる場として意義深いものであると再確認されました。意見交換の中で、さまざまな考え方への理解が深まり、新たな視点が生まれました。このような取り組みを通じて、未来の社会における男女の在り方を考えるきっかけが提供されています。
私たちは今後もこのような議論を通じて、男女共同参画を推進していく必要があります。みなさんも、アイスランドの「女性の休日」に触発されて、何か新しい行動を起こしてみませんか?