岐阜県高山市、AI技術で人流計測を実現し表彰受賞

高山市がAI技術を活用した人流量計測で表彰

岐阜県高山市が、名古屋大学とNECソリューションイノベータ株式会社と連携して進めているAIを用いた人流量計測の取り組みが、2025年6月2日に行われた「電波の日・情報通信月間」記念式典で総務省東海総合通信局長の表彰を受けました。このプロジェクトは、観光地の人流をリアルタイムに解析し、地域社会の活性化に寄与しています。

観光地に設置されたAIカメラ

高山市内の主要観光地には様々なAIカメラが設置されており、これにより通行人の人数や性別、年齢層、さらには移動方向までをリアルタイムで解析することが可能になります。この技術は観光施策の効果測定や混雑緩和策の立案に役立てられており、地域の観光業の改善につながっています。

データのオープン化と地域活性化

高山市が収集したデータは、公式ホームページにてオープンデータとして公開されており、地域住民や観光事業者が自由にアクセスできます。これにより、データ利用の幅が広がるだけでなく、地域内でのデータ活用能力の育成にも力を入れています。例えば、地元の高校生や大学生、商店街の人々が協力してデータ分析を行う様子が見られます。こうした「データの地産池消」の取り組みは、地域全体でのデータ活用を促進しています。