ストックラボ、四半期KPIダッシュボードを公開検討
リユース事業を展開する株式会社ストックラボが、カテゴリ別KPIダッシュボードの四半期公開にむけた検討を開始しました。この取り組みは、乖離率や反映速度、鮮度維持率、チャネル一貫性といった主要指標を可視化し、ユーザーと取引先の意思決定をサポートすることを目的としています。
はじめに
ストックラボは、日々変動する二次流通の価格を取り扱う企業として、透明性のあるデータ活用の重要性に気づきました。これによって、ユーザーや取引先が“いまの数字か/どのロジックで提示されたか”を簡単に理解できる環境を構築することが求められています。現在、ユーザーからのニーズに応えるため、より高頻度で最新の情報を提供する努力を続けていますが、これまでの平均的な指標ではすべてのカテゴリの運用品質を正確に評価することは困難でした。
新しいダッシュボードの構想
ストックラボでは、価格や量の変動が激しい二次流通市場において、各カテゴリの特性に応じた指標を設定することが必要だと認識しています。このダッシュボードでは、以下のような主要な指標を基にした評価が行われます:
- - 乖離率:オンライン表示と実際の本査定の差を示す。これにより、現行の市場価格と算出された量とのギャップが明らかになります。
- - 反映速度(TTU):新たな情報がどれほど早くシステムに反映されるかを測定。特に高回転商品ではこの指標が重要視されます。
- - 表示鮮度維持率:基準時間以内に更新された割合を示し、情報の鮮度がどれほど保たれているかを評価します。
- - チャネル一貫性:オンラインおよびオフラインにおいて一致した価格範囲が生成されるかどうかを測定します。
これらの指標は、商品カテゴリーに応じた特性を考慮しながら評価バンドを設定し、前後比較やコホート分析を用いた仮説検証を可能にするため、運用の信頼性を高めます。
情報の透明性と再現性
ストックラボは、指標の公開にあたって、以下のガイドラインを設けています:
- - カテゴリを特定し、定義された評価基準に基づいた指標を提供する。
- - 算出方法や対象期間、除外基準を明記し、再現可能性を確保する。
- - 大型販促や為替変動など、外的要因の補正や注記を適切に行う。
- - 公開するデータは集計済みで匿名化されたものであり、個別の銘柄情報は含まないこと。
このように、透明性のある指標公開によって、ユーザーは“いまの数字”と品質基準を理解しやすくなり、取引先にとっても期待値の調整が容易になります。社内業務においては、改善活動の迅速化が期待されることから、ストックラボはさらなる成長を目指しています。
結論
ストックラボは、今後も段階的なプロセスを経て、カテゴリ別ダッシュボードの公式公開の是非を判断します。必要な情報をリアルタイムで把握できる新たな指標の導入が進めば、二次流通市場がさらに活性化することは間違いありません。これにより、ストックラボは、ユーザーや取引先が求める価値をより一層高めることを目指しています。