飲食業から農業の世界へ
元居酒屋経営者の頼富晋也が、新たに始めた農業プロジェクトが注目を集めています。かつては東京都内で7店舗を展開し、ユニークなコンセプトで話題を呼んだ居酒屋「コンロ家」の代表として知られていた彼は、今、千葉県香取市で無農薬のさつまいも事業に人生を捧げています。
農業事業「✡イモミナティ」の設立
2022年4月1日、頼富は「✡イモミナティ」というブランドを立ち上げ、千葉県内で自社の農地を使い、さつまいもを栽培して干し芋を製造・販売する6次産業化プロジェクトを開始しました。過去4年間の飲食業経営の経験を活かし、品質管理を厳守しながら、持続可能な農業の道を選びました。
飲食業からの引退と新たな挑戦
コロナ禍における困難な環境により、飲食業界は大きな変化を迎えました。この中で、頼富は「今後の自分の人生をどうするか」を真剣に考え、全7店舗を第三者に譲渡し、経営から一旦退く道を選びました。彼が目指したのは、作り手として日本の食に貢献することでした。
干し芋製造のこだわり
「✡イモミナティ」の干し芋は、特に糖度の高い品種である紅はるかを使用しています。収穫後すぐには加工せず、約3ヶ月間低温で熟成させることで、甘さを最大限に引き出しています。また、飲食業で培った官能評価のノウハウを駆使し、細かな品質管理を行うことで、が“嗜好品として成立する干し芋”を目指しているのです。
保存料や砂糖は一切使わず、自然な味わいを追求しています。健康や非常食としてのニーズでも、市場は拡大し続けていることから、頼富はこの事業に明るい未来を感じています。
地域貢献への取り組み
「✡イモミナティ」は、ただの食品製造にとどまらず、地域農業の再生や雇用創出にも力を入れています。遊休農地の活用、高齢農家との技術的連携、加工工程での地域雇用創出など、地域社会における新たな価値を創出しようとしています。
頼富は「農業は“守る産業”ではなく“稼げる産業”であるべき」と言い切り、持続可能なビジネスモデルを追求しています。また、2025年にはECサイトでの販売を予定しており、アジア圏を中心とした輸出展開も視野に入れています。
代表のメッセージ
「飲食業で“売る側”として長年やってきましたが、次は“作る側”からつながりたいと思いました。さつまいもは、土地、気候、人、時間、技術が全て味に影響します。これから、人生を一から積み上げる挑戦をしていきます。」と透き通った瞳で語る頼富。
彼の情熱と挑戦が、農業の新しい形を作り出し、地域にかかわる多くの人々に影響を与えることが期待されます。今後の彼の活動から目が離せません。