減塩は難しいが「ナトカリ」で手軽に健康をサポートする方法とは

毎月17日は「減塩の日」です。この日を機に、カゴメ株式会社が実施した「全国一斉ナトカリ意識調査」では、高血圧予防のための減塩がいかに重要かを再認識させられます。調査対象には20～69歳の男女4,700名が含まれ、高血圧対策の現状を明らかにしました。

減塩の実態と「苦戦層」の存在

調査によると、減塩に取り組んでいない人は約45%に達します。過去に取り組んだものの現在はやめてしまっている人や、取り組もうと思っているが行動できていない「減塩苦戦層」が多く存在することが明らかになりました。この層は実際に減塩の必要性に対する認識は高く、67%が減塩の必要を感じながらも、なぜ行動に移せないのかというと、「味が物足りない」「塩分の計算が面倒」といった声が多く寄せられています。

さらに、食事の場面によっても行動には違いが見られ、朝と昼は「時間がない」、夕食には「好きなものを食べたい」との葛藤があることが分かりました。このことから、減塩がいかに生活の中で困難であるかが浮き彫りになっています。

「ナトカリ」の認知度と活用の可能性

「ナトカリ」はナトリウムとカリウムのバランスを意識した食生活を指し、特に高血圧対策として注目されています。しかし、調査の結果、約8割の人が「ナトカリ」という言葉を知らないことが判明しました。

それでも、74%の回答者が「ナトカリ」を今後の食生活に取り入れたいと考えており、特に「手軽に実践できる」という点が理由として挙げられています。このように、ナトカリの魅力を知り、取り入れようとする意欲は高まっていますので、今後の健康習慣に良い影響を与える可能性が十分にあります。

摂取したいカリウム豊富な食材

調査では、カリウムを豊富に含む食材として、野菜ではトマト、果実ではバナナ、加工品ではヨーグルトがトップに挙げられました。これらはそのまま食べることができるため、「時間がない」という理由に対しても対応できる食材です。

さらに、ナトカリ行動として「野菜の付け合わせを残さず食べる」ことがもっと実践するべき行動であることが分かりました。食生活にカリウムを意識的に取り入れることは、高血圧予防の助けとなります。

地域ごとの「ナトカリ」の意識

調査では、「ナトカリ」を意識し、実践できている県民が多いのは長崎県であることが判明しました。この結果は、地方独特の食文化や食材選び、そしてナトカリの推進活動が影響していると考えられます。特に長崎県では、野菜を使用した料理が多く、ナトカリの知識と実践が合わさって良い結果を生んでいます。

各地域でのカリウムが摂取できる食材を紹介することで、日々の食生活に役立てることができ、地域の特性を活かした健康づくりにもつながります。