株式会社クオルテックが大阪府堺市に新たに設立した「パワエレテクノセンター」は、パワー半導体に特化した信頼性評価の拠点です。この新しいセンターは、今後の業界の需要に応えるため、整備された試験設備と質の高い人材を持つことを目指しています。
本センターは、2024年11月26日に竣工します。期限後は、各種試験機器が導入され、さらに人員が配置されていく予定です。現在、パワー半導体に関する評価拠点は堺市内の3か所に分散していますが、新たなセンターに集約することにより業務の効率が向上すると期待されています。
特に注目すべきは、試験機のスペースが大幅に増設されることでしょう。90台以上の試験機を組織化し、現在の1.5倍の能力を持つ体制に成長させていく計画です。この拡張は、急速に増加する次世代半導体の試験ニーズに対応できる仕組みを構築することにも寄与します。
当センターの取り組みは多岐にわたります。まず、パワー半導体評価技術の研究開発を進め、さらには試験機の新しい開発を推進します。また、試験設備や人材の充実を図ることで、受託試験の増加に応じた迅速な対応が可能となります。
さらに、テスト業務を安全かつ確実に行うために、ユーティリティの冗長化も進めます。これにより、信頼性の高い試験業務システムを構築し、顧客情報の管理にも先進的なセキュリティシステムを取り入れます。24時間体制で試験機を稼働させることも実現するため、フル稼働が可能となる仕組みです。
「パワエレテクノセンター」は、堺市西区津久野町に位置し、延床面積は約1,573.48㎡(475.98坪)。今後、クオルテックがこのセンターを基盤に、パワー半導体関連の新技術開発や評価事業を推進していくことでしょう。これにより、クオルテックはさらなる市場競争力を強化し、業界のリーダーとしての地位を確立することが期待されます。新しい仕組みによって、より多くの企業や顧客に貢献できる日が待ち遠しいですね。株式会社クオルテックは、信頼性試験の受託や新技術の開発、品質管理に関するコンサルタント業務などを通じて、半導体関連事業に新たな価値を提供するとともに、日本の半導体業界発展に大いに貢献していくでしょう。これからの動向に注目が集まります。