AIMの革新的AI診断システム「DeepXray」が日本での認知を高める
台湾のAI医療スタートアップ、AIM株式会社が独自に開発した骨粗鬆症診断ソリューション「DeepXray™ Spina, Coxa」が、国内最大級の医用画像機器展示会「ITEM2025」で医療機器部門の第2位を受賞しました。この展示会は、2025年4月11日から13日にかけてパシフィコ横浜で開催されました。
ITEM2025と受賞の背景
「ITEM2025」は、日本国内の医療・放射線分野の専門家が集う重要なイベントであり、出展された製品の中から専門家が優れた製品を選出します。「DeepXray」はその精度の高さと使いやすさが評価されました。東北大学病院AI Labの小林智哉助教は、「日々の簡単な検査で骨密度を評価でき、骨粗鬆症の早期診断と骨折リスクの低減に寄与する」とコメントしています。
DeepXrayシリーズの特長
「DeepXray™シリーズ」は、内科や整形外科、産婦人科など幅広い医療領域で使用されるX線AI診断支援ソリューションです。この技術の最大の特長は、既存の一般X線撮影装置を活用することで、CTやDXAなどの高額な医療機器を必要とせず、迅速かつ高精度に骨密度を評価できる点にあります。また、導入の負担を軽減するため、特に中小規模の医療機関や地域の健診施設でも普及が期待されています。
高齢化社会への貢献
日本の高齢化が進む中、骨粗鬆症による要介護リスクは深刻な問題となっており、早期スクリーニングの重要性が高まっています。AIMは、コニカミノルタ株式会社と協力し、既存のX線撮影システムにAI解析ソリューションを組み込む検討を進めており、今回の展示会ではこの技術を共同出展しました。この新技術への関心が高まる中、医療機関からの具体的な問い合わせも増えています。
業界からの反響
ITEM2025の会期中には、国内有名メーカーのキヤノン、富士フイルム、島津製作所とともに、東北大学病院や九州大学病院、長崎大学病院などの大学病院の関係者から具体的な問い合わせが寄せられました。これにより、今後の臨床研究や技術導入に向けた連携が期待されています。
AIMの未来へのビジョン
AIMは、AIを活用した画像診断支援技術を通じて、高齢化社会に適応した医療技術の開発と社会実装を推進していく方針です。地域医療や健診分野で幅広く採用されることにより、日本の健康寿命の延伸に貢献することが期待されます。これからも医療現場の課題解決に寄与し続ける意欲を持っています。
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