リーガルテック社とAIデータ社、革新的な知財SaaSモデルを発表
2023年、東京・港区に拠点を持つリーガルテック株式会社とAIデータ株式会社が共同で、新しい知財SaaSモデル「AI孔明 on IDX」の導入を発表しました。この革新的なモデルは、特にロボット産業における知的財産(知財)管理を大きく変化させるものと期待されています。
知財管理の新時代
この「AI孔明 on IDX」は、ロボット制御アルゴリズムや動作ノウハウ、センサーデータといった、通常は見えづらい“知財”を体系化し、特許やノウハウとして簡潔に提供できる仕組みが特徴です。特に、AIテクノロジーとロボティクスの交差点に立つ本モデルは、これまで埋もれがちだったデータ資産を、より有効に活用する手助けをします。
背景と課題
AI技術やロボット関連の進化と共に、制御ロジックや行動ログ、最適経路データなどの新たな知財が次々と生まれています。しかし、これらのデータを効果的に管理・権利化するための仕組みが未整備だったため、企業は貴重な資産を失ってしまうリスクを抱えていました。そのため、企業内に散在しがちなデータの可視化が求められています。
革新的な機能とソリューション
この新たな知財SaaSモデルにより、以下の重要な機能が実装されています。
- - 知財管理:制御ノウハウやデータを安全に保管し、トレーサビリティを確保します。
- - テンプレート生成:動作パターンや発明候補を即時にテンプレート化できる機能を搭載。
- - ID無制限:ユーザーのID数やデータ容量に制限を設けない、定額の料金体系を実現しました。
これらの機能によって、企業や研究機関、さらにはスタートアップが保有する制御データやアルゴリズムを効果的に知財資産として活用し、権利化やライセンス展開を進めていくことが可能になります。
期待されるメリット
- - すべてのデータやノウハウを一元的に管理し、スムーズな知財化を実現。
- - ロボット制御技術の外部提供がしやすく、新たな収益モデルを築くチャンスが広がります。
- - 研究成果や初期技術をテンプレート化することで、技術移転や資金調達が迅速に行えるようになります。
企業の背景
リーガルテック株式会社は、2021年に設立され、特許調査や発明抽出プラットフォーム「MyTokkyo.Ai」を展開しています。一方、AIデータ株式会社は、2015年に設立され、AIを活用したデータ管理に特化したサービスを提供しています。
未来に向けた一歩
この新しい「AI孔明 on IDX」により、制御データを資産として扱う新たな時代へと進むことができます。両社はこの知財SaaSモデルの実装と普及を強化し、さらなる革新を目指します。