自然と共生する地域づくりへ
徳島県の那賀町は、自然資本を核とした地域づくりを進めています。2025年11月17日から、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」が主催するクラウドファンディングによって、地域内の貴重な生態系を守る取り組みを開始することが発表されました。このプロジェクトのテーマは「四国のツキノワグマ最後の生息地!那賀町からの挑戦」です。
プロジェクトの狙い
那賀町は、ツキノワグマの最後の生息地と言われる地域です。しかし、近年推計されている個体数は減少しており、様々な環境問題がその背景にあるとされています。一方で、シカやイノシシ、サルなどの野生動物は増加し、農作物への被害が報告されています。こうしたバランスを考慮しつつ、ツキノワグマを保護する取り組みが急務とされています。
このプロジェクトでは、8,000,000円の寄付目標が設定されています。寄付期間は2025年11月17日から2026年1月5日までの約2か月間で、寄付者はプロジェクトの進行状況を随時確認可能です。さらに、寄付先の選定や応援メッセージの投稿など、寄付者は参加型の活動を楽しむことができます。
フル活用されるふるさと納税
「さとふる」は、ふるさと納税の仕組みを活用し、地域の活性化を目的としたクラウドファンディングを実施しています。寄付者にとって、自らの寄付金がどのように使われるのかを把握できる点は大きな特徴です。那賀町のプロジェクトも「さとふるクラウドファンディング」上で進行し、寄付を通じて地域への貢献が実現できます。
地域の特性を活かした取り組み
那賀町は自然が豊かで、様々な生物が生息しています。この地域の特性を生かすことで、自然環境の保護と地域産業の振興を同時に進める「ネイチャーポジティブ」を実現しようとしています。町長の橋本浩志氏は、鳥獣の被害が多発する中、ツキノワグマの保護と人間社会との共生を強く訴えています。これにより、地域の自然環境と生物多様性を保ちながら、農作物の被害を抑えるための具体的なプログラムに取り組む必要があるとのことです。
協力と連携の重要性
この取り組みは、単に寄付金を集めるだけではなく、地域の住民や行政が一丸となって行う重要な活動です。また、株式会社さとふると株式会社CAMPFIREの連携により、地域のクラウドファンディングプロジェクトが実現可能となっています。両社が持つ専門知識を活かし、より多くの人々に地域貢献の意義を伝えることを目指しています。
未来のために
徳島県那賀町の「四国のツキノワグマ最後の生息地!那賀町からの挑戦」は、地域の生態系保護に向けた新たな一歩です。寄付を通じて全国の皆様と共に、価値ある自然資源を守り抜くためのサポートを今後もお願い申し上げます。このプロジェクトが、地域の未来を明るくする一助となることを期待しています。