世界初の精神障害者家族会、60周年を迎える
日本で単独の全国組織として誕生した精神障害者家族会は、1965年に設立され、今年で60周年を迎えます。当時の日本社会では、精神障害に対する理解は乏しく、多くの当事者やその家族が孤立していました。その中で、家族が集まり、声を上げ、社会に対して変化を求める姿勢は、当時としては画期的でした。
月日が流れる中で日本の精神障害者に関する制度は、1950年に制定された障害者基本法により少しずつ改善されてきました。しかし、長期入院の問題や地域での支援体制の不足、社会的偏見は依然として残っており、安心して暮らせる環境が十分に整っているとは言えません。さらに、多くの家族がケアを担う状況が続いており、精神障害者のケアが依然として家族依存の形でなされる傾向にあるのが現状です。支援体制の強化が求められています。
記念大会の開催
2025年には全国組織結成から60年という節目を迎え、特別な記念大会が開催されることになりました。このイベントは、精神障害者に対する社会的理解を深めるための重要な機会となります。
フィルム上映
今回の記念大会では、過去を振り返る意義深いフィルムが初めて上映されます。1965年当時の精神科病院内を撮影した映像には、精神障害を持つ人々を尊重する視点が反映されています。当時の治療方法と患者への接し方からは、私たちが現代においても学ぶべき医療と福祉の本質が垣間見えます。このフィルムの上映は、著作権の関係で本大会のみでの特別な機会となります。
経済的負担の調査報告
大会では、2024年度に実施された全国家族ニーズ調査の結果も発表されます。この調査によると、精神障害者の家族は大きな身体的、心理的、経済的負担を抱えており、総額で約2兆円に達することが示されました。これにより、精神障害者とその家族の日常生活の実態と必要な支援が明らかにされることが期待されています。
大会概要
- - 日時: 2023年3月12日(木) 10:00~16:30
- - 形式: 会場およびオンライン参加
- - 会場: 四谷区民ホール
- - 住所: 東京都新宿区内藤町87番地
- - 最寄り駅: 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」2番出口より徒歩5分
- - 定員: 300名(定員に達した場合はオンライン参加)
- - 参加費: 500円
- - 申込: こちらから申し込み
- - 締切: 3月6日(金)
主催・共催・後援
本大会は、公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)が主催し、日本精神科病院協会や全国精神障害者地域生活支援協議会などが共催しています。また、内閣府や厚生労働省の後援を得ていることから、その意義は大きいと言えるでしょう。
プログラム内容
大会のプログラムには、重要な講演や報告、シンポジウムなどが組まれています。特に、精神医療の立場からの専門家による講演や、家族の視点を反映したシンポジウムでは、これまでの課題を振り返りながら、未来の支援のあり方についての議論が行われます。
全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)の役割
全国精神保健福祉会連合会は、精神障害者とその家族が安心して生活できる社会の実現を目指して活動しています。様々な関係者と協力し、学び合いながら目標を達成するために努力を続けている団体です。
この記念大会を通じて、精神障害者とその家族に対する理解が深まり、地域社会での支援が充実することを期待しています。