環境省「デコ活」推進事業の概要
環境省が推進する「デコ活」は、脱炭素社会への移行を促進する国民運動です。株式会社Looopはこの取り組みに参加し、昼の余剰電力の需要創出に向けたモデル実証を実施しました。今回はその具体的な成果について紹介します。
1. 実証の目的と背景
近年、温暖化対策として再生可能エネルギーの利用促進が急務とされています。特に昼間は太陽光による発電量が増えるため、余剰電力が発生しやすい時間帯です。この余剰電力を有効利用することで、電力の需給バランスを保ち、持続可能な社会の構築に寄与することが目標です。
2. 実施された3つの実証
Looopが行った実証は、以下の3つの内容で進められました。
実証① 行動変容型DR
この実証では、Looopの「スマートタイムONE」プランに契約する約12,000世帯を対象としました。期間中、電気料金が0円またはネガティブプライスで提供され、家電の使用を促す試みが行われました。結果、統計的に有意な上げDR効果が確認され、参加者の主要な電力消費行動が変化しました。
実証② 家庭用蓄電池の制御
家庭用蓄電池「SOLABOX」を導入している世帯に対し、太陽光自家消費と市場連動制御を組み合わせた充放電の制御を行いました。この実証では、月平均400円の電気代削減が確認され、特に家庭の電力消費が高い世帯において効果が顕著でした。
実証③ 指ロボットによる家電制御
IoT技術を活用した指ロボットを導入し、家電の使用を市場価格の安い時間にシフトさせる試みが行われました。最大で13%の電気代削減が見込まれましたが、導入に際しては課題も残されました。
3. 結論と今後の展望
本実証により、再生可能エネルギーを活用した新しい生活様式の確立に向けた貴重なデータが得られました。Looopは今後も官民連携を進め、さらなるエネルギーの効率化と普及に努めていきます。
4. 会社概要
株式会社Looopは、持続可能なエネルギー社会を目指して2011年に設立されました。太陽光発電によるエネルギーの利用促進を通じて、自由なエネルギーの享受を実現しています。今後の取り組みにも目が離せません。
詳細なレポートは、公式ウェブサイトでご確認ください。