障害者の雇用推進に寄与した実績
総合人材サービスを展開するパーソルグループの一員、パーソルダイバース株式会社が手がける「とみおか繭工房」が、2024年度の「NIPPON OMIYAGE AWARD」で「在東京ブータン名誉総領事館賞」を受賞しました。この受賞により、障害者雇用の重要性と地域の特産品の魅力が再認識されています。
とみおか繭工房の設立背景
群馬県富岡市に位置するとみおか繭工房は、養蚕業の活性化と障害者の新たな就労機会創出を目指して2017年に設立されました。高齢化に伴い存続が難しくなっている養蚕業を支援するため、工房では桑の管理や手漉き和紙の製造に取り組んでいます。事業の中核を成す手漉き桑和紙の栞は、地域資源を活用したアップサイクル商品です。
地域活性化と障害者の就労支援
2022年には、地域の発展に貢献するための第2拠点として「Merci Cocon & Café」がオープンしました。このカフェでは、障害者がキッチンやホール業務に従事し、制作された和紙やシルク製品を販売しています。これにより、77名の障害のある社員が各自の強みを生かした仕事に取り組む場を得ています。
昨年度の受賞の意義
今回受賞した桑和紙栞は、不要とされる桑の枝を活用することで新たな価値を生み出しています。原材料である桑の管理から製造までを富岡市内で行うことにこだわり、品質の向上にも着手。季節ごとの環境変化に合わせた製造プロセスの調整が、大きな成果をもたらしたのです。これにより、さまざまな人が楽しめる高品質な観光土産を提供できるようになりました。
入賞者交流会での学び
2023年2月27日、東京都中央区にて入賞者交流会が開催され、パーソルダイバースも参加しました。このイベントでは、全国から集まった受賞者同士の意見交換を通じて、さらなる製品開発や改善に向けた貴重な情報が共有されました。
地域資源を生かした商品化
桑和紙栞は275円(税込)で、以下の店舗にて販売されています。
- - Merci Cocon & Café(Shop)
- - 富岡製糸場 北売店
- - まちなか観光物産館「お富ちゃん家」
- - 道の駅 みょうぎ
- - 道の駅 しもにた
今後の展望
とみおか繭工房のチームリーダー、中島飛鳥さんは、「今回の受賞は社員全員にとって大変嬉しいニュースです。受賞を契機に、地域の活性化や養蚕・シルク産業が持続的に発展する手助けをしていきたい」と語っています。今後も、地域に根ざした取り組みを継続し、障害者雇用の推進と地域貢献に邁進していく考えです。
お問い合わせ情報
製品に関しての問い合わせは、Merci Cocon & Café(電話: 0274-67-5591)、営業時間は11:00から17:00まで。定休日は毎週水曜日と年末年始となっています。
この取り組みは、パーソルダイバースが掲げる「障害者雇用を成功させ、その先へ。」というミッションを体現した素晴らしい例です。地域の宝とも言える桑和紙栞を通じて、今後も多くの人々に感動を届けてくれることでしょう。