超楽長寿株式会社の物部医師が学術総会で講演
2025年6月19日から21日にかけて開催された「第121回日本精神神経学会学術総会」において、超楽長寿株式会社の代表取締役で精神科医の物部真一郎が講演を行いました。本講演は、「精神医療における身体診療の向上のためのAI・IT・アプリ技術の現状について」というシンポジウムにおいて行われ、精神医療に関連するさまざまな課題に対するテクノロジーの活用方法が議論されました。
物部医師は精神科医としての豊富な臨床経験を持ち、さらに社会的孤立と孤独を解消するための事業に携わる立場として、特に高齢者における社会的孤独が及ぼす影響についてお話ししました。孤独や孤立は精神的な健康だけでなく身体的な疾病にも繋がるとして、社会的つながりを促進することの重要性を強調しました。
彼は、孤独・孤立を克服する手法の一つとして、50代以上向けのマッチングサービス「ハハロル」を紹介しました。このサービスは、AIの技術を駆使し、利用者のプロフィールや趣味、価値観などを分析することで、最適な相手を見つける手助けを行います。特にこの年齢層のニーズに特化しており、人生経験を重視した“価値観マッチング”が特徴です。
また、物部医師は今後の研究
]についても言及しました。超楽長寿株式会社は高知大学医学部との共同研究を進めており、孤独や孤立が心身に与える影響を科学的に検証し、今後の活動に反映させていく考えを示しました。2024年11月には本研究が本格的にスタートする予定です。
講演は神戸国際会議場の3階レセプションホールで行われ、物部医師自身がベンチャー企業を立ち上げた経験をもとに、実務とデジタル技術の融合について具体的な実践方法と今後の課題を提示する貴重な機会となりました。
このシンポジウムの目的は、精神医療の現場においてAIやIT技術をどのように活用し、どのように福祉の向上に繋げるかという新たな視点を育むことです。物部医師の発表は、その一助となったことでしょう。
超楽長寿株式会社は、医療とナッジ理論、AI技術を用いて高齢者のより良い生活を実現すべく、事業を展開しています。国の高齢化に対応した社会づくりに貢献することを目指しており、今後の動向が注目されます。{
物部真一郎医師のプロフィール
物部真一郎医師は、超楽長寿株式会社の代表取締役であり、精神科医、MBA(スタンフォード経営大学院2015年卒業)を取得しています。高知大学医学部の特任准教授としても活動しており、医療ベンチャー協会や日本スタンフォード協会の理事を務めています。2010年に高知医科大学を卒業した後、精神科医としてキャリアをスタートさせ、その後、エクスメディオ社の創業や多数の医療サービスの立ち上げに関与してきました。2023年には超楽長寿株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。
今後の講演活動や研究にも期待が寄せられています。