最近の完全栄養食利用実態調査: 健康志向の食事が注目を集めている

2023年版完全栄養食の利用状況調査

2023年4月1日から7日にかけて、マイボイスコム株式会社が行った『完全栄養食』に関するインターネット調査の結果が発表されました。今回の調査では、約9000名を対象に完全栄養食の利用状況やその意向についてヒアリングが行われ、現代の食生活における健康意識の高まりが反映された興味深いデータが得られました。

調査結果概要

1. 完全栄養食の利用状況
調査の結果、完全栄養食の認知度は約70%と非常に高く、実際に利用経験のある人は1割強、特に30代においては2割を超えるという結果が出ています。一方で、直近1年間に利用した人は8.8%に留まりました。

2. 利用者が選んだ商品
直近の1年間で利用した完全栄養食の具体的なブランドでは、「完全メシ」「冷凍完全メシDELI」が18.6%のシェアを持ち、「BASE FOOD」が10.1%、さらに「COMP」が3.4%となっていることが分かりました。

3. 利用理由
利用者に理由を尋ねたところ、主な理由は「時間がない時に手軽に利用できる」が25.3%で最も多く、次いで「健康維持・管理のため」や「栄養バランス・栄養不足が気になる」という意見が続きました。このことから、忙しさに起因する簡便さと健康への配慮が求められていることが浮き彫りになっています。

4. 利用意向の傾向
完全栄養食への利用意向は、約2割弱の人々が「利用したい」「やや利用したい」と回答。特に10代から30代の若年層においては、この意向は30%に達しており、年々健康への意識が高まっている傾向が見受けられます。

5. 利用したいシーン
完全栄養食を利用したい場面については、「昼食の代わり」や「栄養バランス、栄養不足が気になる時」に加え、ちょっとしたおやつ・間食として使いたいという意見が多く寄せられました。特に女性の高齢層では「災害時・非常時の備え」にも利用したいという意見が強いことが確認されました。

完全栄養食に関する意見

参加者の意見からは、「手軽である」という声が最も多く、次いで「災害時に役立つ」との意見があります。一方で「価格が高い」との声もあり、経済的な負担に対する懸念も浮き彫りになっています。また、「おいしくないのでは」という不安の声も多く、利用したくない人々からは、「噛む機会が減ることで健康に悪影響がある」などの意見も見受けられました。

調査に対するコメント

一部の参加者からは「簡単に完全な栄養を摂れるのなら利用してみたい」といった肯定的な意見があり、また「栄養は満たされるものの満腹感が薄いのでは」との気になる点も挙げられました。

この調査からは、完全栄養食に対する関心や利用意向が高まる一方で、品質や味、コストに対する懸念も同時に存在していることが分かります。今後の健康食市場においては、これらの消費者の声が影響を与えることでしょう。