沖縄の誇り！忠孝酒造『月の蒸溜所』が国際大会で二冠を達成

沖縄県はその美しい自然や文化だけでなく、豊かな酒類文化でも有名ですが、その中でも特に注目を集めているのが、忠孝酒造が製造する『月の蒸溜所』です。今年、忠孝酒造は世界三大酒類コンペティションであるインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）とインターナショナル・ワイン＆スピリッツ・コンペティション（IWSC）という、名だたる大会で最高賞のトロフィーを同時に獲得しました。この快挙は、泡盛業界においても前例がない歴史的な受賞となります。

摂取基準を超えた泡盛の評価

ISCでは『月の蒸溜所』が焼酎部門において最高賞であるトロフィーを受賞し、IWSCでも同じくトロフィーを手にしました。これは、多くの審査員から香りや味わい、全体的なバランスが高く評価された証であり、特に忠孝酒造が採用している県産米を原料とした地釜蒸溜による独自のおこげ製法が影響したと考えられています。

この受賞は、中小の酒蔵である忠孝酒造にとって、労を重ねて作り上げた製品が国際的な舞台で認められるという意味で、非常に大きな意義があります。社長の大城勤氏は「私たちが造り上げてきた泡盛が世界の舞台でこのような評価を得ることができたことは、何よりの誇りです。」と、感慨深く述べています。

忠孝酒造の泡盛の魅力

『月の蒸溜所』が持つ魅力は、単に味わいだけではありません。その背景には、忠孝酒造の長年の思想と技術革新があります。1949年に創業されたこの酒蔵は、蔵元でありながら窯元でもあるという、世界で唯一の存在です。このユニークな環境が、泡盛の新たな可能性を生み出しています。

また、『月の蒸溜所』は、アルコール分43％、500mlのボトルで価格は5,000円（税込）とお手頃な価格設定ながら、品質は非常に高く、泡盛の特性を引き出しています。この独自の製法が、香りや味わいの豊かさを育んでいるのです。

今後の展望

忠孝酒造は、これからも泡盛文化の継承と創造を基本理念として、全く新しい泡盛の形を追求し続けると表明しています。日頃の支えに感謝を述べつつ、次なる目標に向かって邁進する姿勢を示しています。

というのも、泡盛には日本の飲酒文化とは異なった独自の魅力があり、忠孝酒造はその伝統を大切にしながらも、革新を続けています。例えば、今後もさまざまな新商品が発売されると思われ、その一つ一つが新たな発見の喜びを提供してくれることでしょう。