BIPROGY株式会社の環境貢献への取り組み
BIPROGY株式会社は、持続可能性を重視した企業活動の一環として、廃棄オフィス備品の再利用を推進しています。最近、同社が取り組んだのが、使用されなくなったクリアファイルをコースターにリサイクルするプロジェクトです。この革新的な試みは、資源の有効活用と廃棄物削減を目指しています。
具体的な取り組み内容
クリアファイルは一般的に軽量で使いやすい備品ですが、使用後はしばしば廃棄されてしまいます。しかし、BIPROGYはその廃棄予定のクリアファイルを資源化し、新たな価値を生み出しました。このプロジェクトでは、廃棄クリアファイルの物性が検証され、75%の廃プラスチックを含有することが可能になっています。
製作されたコースターは、100%再生材由来であり、廃プラスチックに国産の木くずを組み合わせて製造されています。このようにして、新たに生まれたコースターは、環境に優しいだけでなく、国産木材の利活用にも寄与しているのです。これにより、BIPROGYグループの環境貢献活動はさらに進化しました。
環境への配慮と新たな価値創造
廃棄物には多くの未利用資源が含まれており、それらを新しい製品に変えることで、企業は環境に対する負荷を軽減しつつ、新たなビジネスチャンスを見出すことができます。iCEP PLASTICSはこの流れをリードする企業の一つであり、BIPROGYのプロジェクトもその一環として位置づけられています。
特に、iCEP PLASTICSは廃プラスチックの循環を促進するためのトータルコーディネートサービスを提供しており、大栄環境グループの資源循環システムズ株式会社がその運営に参加しています。これにより、様々な企業や団体が連携し、効果的なリサイクルスキームを構築することが可能となります。
今後の展望
BIPROGYとiCEP PLASTICSによるこの取り組みは、製造工程から製品化までの一連の流れを効率化し、廃棄物が資源へと変わる社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出すものです。また、現在開発中の資源循環プラットフォーム「iCEP」により、より多くの企業が参加し、廃棄物から資源へと変換するサイクルを促進していく考えです。
このように、BIPROGYの取り組みはただの企業活動ではなく、次世代に向けた重要な環境貢献活動であると言えます。これからも、環境に優しい企業の活動が注目される中で、他の企業もこのようなサステナブルな取り組みを模索することが期待されます。