撫でし子株式会社が訪問看護事業に挑戦
埼玉県鴻巣市に本社を構える
撫でし子株式会社が、2025年12月より新たに訪問看護事業を始めることを発表しました。これまで同社は定期巡回・随時対応型の訪問介護を中心にサービスを提供してきましたが、地域の医療ニーズの高まりを受けて看護分野への進出を決定しました。代表の加藤英樹氏が掲げる「地域密着の医療支援」の強化を目指して、今後の展開に注目が集まります。
訪問看護事業の拡大
撫でし子株式会社は2015年の創業以来、高齢者に優しい老後生活を支えるため、24時間体制で介護サービスを展開してきました。現在、同社の介護サービスの利用者数は120名を超え、好評を得ています。この度、訪問看護事業を開始することで、さらなる地域貢献を果たすために初めて4名の看護師を新規採用し、今後も人員を増やしていく予定です。
訪問看護では、医療的な判断や処置が求められるため、看護師には静脈注射や点滴、褥瘡ケアなどの専門技術が必要です。加藤社長は、訪問看護のスタッフが自立して判断し、責任を持って利用者に対応できる体制を整えていることを強調しています。
新しい働き方の提案
訪問看護においては、看護師が現場で主役となる働き方が求められます。加藤社長は、採用面接で候補者に向けて「従来のピラミッド型組織とは違い、自分が主役として利用者に向き合う仕事です。チームでの協力が必要ですが、やりがいと責任感が求められます」と語りかけています。病院勤務とは異なる自立型の働き方を提案することで、より多くの看護師が地域医療に貢献できる場を実現しようとしています。
DXで地域医療を支える
訪問看護をスムーズに運営するためには、スケジュール管理や記録管理が大変重要です。そのため、撫でし子株式会社では、株式会社インフォファームが提供する介護・看護業務支援システム「Medicare」を導入しています。このシステムにより、スタッフのシフトや訪問記録をリアルタイムで見える化し、迅速な対応が可能となります。
地域包括支援センターへの道
加藤社長は、埼玉県庁や鴻巣市社会福祉協議会での出向経験を通じて、「公的支援とは別に民間で地域を支える仕組みが必要」と感じてきました。年金だけでは高齢者が豊かな生活を送れない現実を目の当たりにし、ちょっとした困りごとにも対応できる「お役立ちセンター」を目指すとの意気込みを示しています。
未来を見据えた展望
同社は、鴻巣市を中心に加須市、北本市、久喜市、桶川市、羽生市などにも拠点を拡大しています。訪問看護のニーズも高まり続けており、近隣自治体からの引き合いも増加しています。「地域の方々の声に応え、訪問介護と訪問看護の両方でより多くの人々の生活を支えていきたい」と加藤社長は語り、今後の活動に期待を寄せています。
会社情報
撫でし子株式会社の会社概要は以下の通りです。
- - 会社名: 撫でし子株式会社
- - 代表者: 加藤英樹
- - 所在地: 埼玉県鴻巣市生出塚1丁目1番3号
- - 設立: 2015年6月1日
- - 事業内容: 定期巡回・随時対応型訪問介護、看護、居宅介護支援、デイサービス
- - URL: 撫でし子株式会社
撫でし子株式会社の新たな取り組みは、今後の地域医療への貢献に期待がかかります。地域住民が安心して暮らせる環境を作るため、撫でし子株式会社の訪問看護への挑戦が実を結ぶことを願っています。