北九州市立大学とゼンリン、産学連携の新しい取り組み
2025年7月28日、北九州市立大学と株式会社ゼンリンは、地域社会の人材育成と活性化を目的として産学連携協定を締結しました。この新たなパートナーシップにより、同大学が2027年4月に設立を予定する「情報イノベーション学部(仮称)」での実践的な教育が実現することが期待されています。
新学部の設立背景
北九州市立大学は、急速に進化するデジタル技術に対応すべく、新学部の設立を決定しました。新学部では、実社会のニーズに応じた即戦力の人材育成が目指されており、特にGX(Green Transformation)推進や地域の課題解決に特化したデジタルスキルの育成が重要となります。
ゼンリンの役割
ゼンリンは、地理情報の分野での豊富な経験と高度な技術を持っています。これまでの企業活動は、時空間データベースの最適化を通じて地域社会に貢献することを基本としています。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、地域の課題解決へ向けたニーズに応えています。今後、ゼンリンの専門知識を活かし、地理空間情報を通じた新たな学びの場を提供していく考えです。
実践的な教育の推進
協定に基づき、北九州市立大学の新学部では、ゼンリンが提供する課題解決型学習(PBL: Project Based Learning)を実施します。このプログラムでは、地理空間情報を用いた具体的な事例に基づいて学生が学びます。また、ゼンリンからの講師やメンターが派遣され、学生に実践的な指導を行い、リアルなビジネス環境に近い体験を提供します。
地域貢献の重要性
この産学連携によって、北九州市内の企業と新学部は共同でカリキュラムを開発し、実社会で役立つスキルを習得していきます。特に地域の課題解決に貢献するデジタル人材を育成することで、地域経済の発展にも寄与することを目指しています。協定には、学生が企業との交流を深めるためのイベント開催や、インターンシップの機会も含まれており、教育の質をさらに向上させる施策が講じられています。
まとめ
北九州市立大学とゼンリンの産学連携は、地域社会における人材育成と経済の発展において重要な一歩です。新学部が開設される2027年に向けて、両者の協力が地域にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に大いに期待が寄せられています。