桜十字グループとNUWA生殖医療センターの提携
桜十字グループは、台湾に拠点を置くNUWA生殖医療センターとの連携協定を締結しました。この協定は、両国の女性の健康促進や予防医療の発展を目指すもので、2026年3月13日に熊本市の「メディメッセ桜十字」で調印式が行われました。
妊娠力の課題に直面する現代女性
日本や台湾は、晩婚化や高齢出産など共通の社会課題に直面しています。日本の出産時の母親の平均年齢は令和4年で30.9歳に達し、その数は約50年で5.2歳上昇しています。また、台湾の合計特殊出生率は1.0を下回る世界最低水準であり、この現状は両国の生殖医療技術の発展を促しています。
それでも、年齢と共に卵子の数と妊娠力が低下するのは避けられない現実です。胎児の段階で約700万個存在する卵子は、出生時には約300万個、思春期を経て35歳頃には1万個から3万個にまで減少します。日本では約9人に1人が体外受精で誕生していますが、この施術の成功率は年齢とともに低下します。こうした状況下で、自己の状態を正しく理解する「プレコンセプションケア」が急務となっています。
日台の知見を融合
提携内容として、桜十字グループの予防・再生医療ネットワークとNUWA生殖医療センターの専門的な知識を結集し、新たな医療の創出を目指します。特に「胚培養士」の育成においては、NUWAが誇る教育ノウハウを共有し、実地訓練や技術交流を進め、世界水準の教育基盤の構築を図ります。
交流を通じて、両組織は不妊治療やプレコンセプションケアなど、互いの強みを共有し続け、新たな解決策を模索していく予定です。このような医療の連携により、女性が生涯を通じて健康で輝き続けることを目指します。
調印式での両代表のコメント
NUWA生殖医療センターの医療総顧問である劉志鴻氏は、「日本の優れた予防医療モデルと私たちの生殖医療技術を融合できることを大変嬉しく思っています。日台の架け橋として、新たな価値を提供していきたいです」と述べました。
一方、桜十字グループの梶正登氏は、「現在、熊本にはTSMCが進出し、台湾との絆が深まっています。この連携協定の締結を非常に嬉しく思います」と語り、新しい交流の幕開けに期待を寄せました。
今後の展望
今後は、以下の領域において継続的な情報交換と技術交流を進めることが計画されています。
1.
プレコンセプションケアの普及
不妊治療が必要になる前の段階から、自己の健康を管理するための基本健診や身体機能測定を提供することで、個々のニーズに合ったプランを立案します。
2.
胚培養士の育成
高度な技術が求められる「胚培養士」の専門性を高めるため、教育ノウハウの共有や技術交流を推進します。
3.
国際的な共同研究
日台での症例データを共有し、高精度な予防医療と生殖医療の共同研究を推進します。
本提携により、桜十字グループとNUWA生殖医療センターは、未来の医療を共に切り拓く「架け橋」となり、ウェルビーイングな社会の実現に向けた一層の努力を続けていきます。