ニップン、畑中食品の子会社化で冷凍食品事業を強化

ニップンが冷凍食品事業の供給体制を強化

2024年9月26日、株式会社ニップンは取締役会において、株式会社畑中食品の第三者割当増資を引き受け、同社を連結子会社化することを決定しました。この動きは、冷凍食品事業の成長を見据えた重要な一歩といえます。

ニップンは、冷凍食品事業を今後の成長領域のひとつとして位置づけ、その供給体制の強化を課題にしています。これまでも自社工場の設備投資や製造委託先との連携を進めてきましたが、今回の畑中食品との提携により、さらなる競争力の向上が期待されています。

畑中食品の魅力

畑中食品は鹿児島県出水市に本社を置く、冷凍食品の製造・販売に特化した企業です。豊富なノウハウを有し、高品質な製品を提供しているため、ニップンにとっては理想的なパートナーです。今回の子会社化により、畑中食品の生産能力や加工技術を活用し、自社の競争力を強化する狙いがあります。

この提携によって、両社は調達環境の安定化を図れると考えています。特に冷凍食品市場は競争が激化する中で需要が拡大しているため、そのニーズに応えるための体制が求められています。畑中食品が持つ高い生産能力は、この挑戦を乗り越えるための大きな武器となるでしょう。

今後のスケジュール

ニップンと畑中食品の提携に関しては、今後のスケジュールも明らかにされています。取締役会での決議が行われた2024年9月26日を皮切りに、2024年10月1日には契約が締結される予定です。そして、第三者割当増資の引受日として2025年4月1日が予定されています。これにより、ニップンの連結業績にも影響が出る見込みですが、具体的な影響は翌連結会計年度に反映される予定です。