科学哲学者・村上陽一郎氏の私塾がオンラインで開講。専門知への理解を深める新たな一歩

村上陽一郎氏のオンライン私塾が開講

2021年4月24日、科学哲学者の村上陽一郎氏によるオンライン私塾「専門家とは何か」が開講します。この私塾は、コロナ禍において一般市民も専門知にアクセスできる場が求められている中で、参加者が自らの生活と専門知との関わりについて考える機会を提供します。

背景と目的

近年、オリンピックの開催や福島第一原発の処理水問題など、専門家の知見が重要視される場面が多く見受けられます。しかし、一般市民は専門知に対する理解が不十分であることが多く、これが社会的な議論の停滞を招いています。村上氏は「専門家の言うことに素人は口を出すべきではない」という意見が存在することを認識しつつ、市民自身が自身の生活において専門家であるという立場を重視します。

市民が持つ専門知を基にして、専門家との健全な対話が生まれることが期待されます。この私塾を通じて、参加者はさらに幅広い知識と理解を深め、専門知の扱い方について新たな視点を持つことができるでしょう。

プログラム内容

今回のオンライン私塾では、オリエンテーションに加え、村上氏による「専門家に必要な『意外』な覚悟」という講義が行われます。参加者は講義後に質疑応答の時間が設けられており、疑問を解消できる貴重なチャンスもあります。さらに、次回以降のテーマ発表やゲスト招聘が予定されており、多様な専門知への理解を深める機会が提供されます。

登壇者プロフィール

村上陽一郎氏は、東京大学や国際基督教大学などで教鞭を執り、科学史や科学哲学、科学社会学を専門にしてきました。その一方で、能楽の訓練を積み、アマチュアのチェロ演奏家としても活動しています。こうした多様な専門性を持つ彼が、私塾の活動を通じてどのように専門知の重要性を伝えていくのかが注目されています。

参加方法と申し込み

このオンラインイベントは、Zoomを利用して行われます。参加希望者は、Peatixを通じて申し込みが可能です。参加費は1000円となっています。興味のある方は、ぜひこの機会に参加し、専門知についての理解を深めてみてはいかがでしょうか。

企業情報

この私塾は、スタイル株式会社が主催しています。東京都世田谷区に本社を構え、ウェブメディアやオウンドメディアマーケティングのプロデュースに注力しています。詳細な情報は公式サイトで確認できます。

参加を通じて、専門知と市民生活の交わりについて考える機会を得ることができるこの私塾。新たな学びの場としての可能性を秘めた活動に期待が寄せられています。