BionicMがシリーズBラウンドで7.1億円を調達
BionicM株式会社(本社:東京都文京区)は、米国市場へ向けた次世代パワード義足「ASISTA™」の開発に向け、シリーズBラウンドの1st Closingを終え、計7.1億円の資金調達を完了したと発表しました。この資金は、全体で25.8億円に達しており、同社の成長を後押しする重要な一歩となります。
BionicMのミッションと背景
「すべての人に移動の力を」というミッションのもと、BionicMは東京大学での研究成果を元に、ロボティクス技術を応用したパワード義足を開発・販売しています。特に、動力アシスト付きの「Bio Leg®」は、米国での医療機器登録や保険適用を経て、今後、2024年の現地販売を見込んでいます。加えて、来たる2026年には「大学発ベンチャー表彰 経済産業大臣賞」を受賞するなど、その技術力が高く評価されています。
資金調達の目的
今回の資金調達により、BionicMは新製品「ASISTA™」の2027年米国市場への投入に向けた生産体制とマーケティング基盤の強化を図ります。特に、ASISTA™は初のElectromechanical MPK(マイコン制御膝継手)として、膝の屈曲と伸展を支援する機能を搭載。これにより、従来の義足に比べて、さらにスムーズで自然に歩行することが可能になるとして期待されています。
アメリカにおける義足市場の変化
近年、アメリカでは義足の需要が大きく変化しています。糖尿病や高齢化の影響で、従来の「体支え」から「動きを助ける」義足が求められるようになりました。BionicMのパワード義足は、このニーズに応え、利用者の活動量を増加させる可能性を秘めているとされています。特に新型コロナウイルスの影響で、健康や日常生活に対する意識が高まったことで、ユーザーから大きな関心が寄せられています。
次世代義足「ASISTA™」の革新
「ASISTA™」は、日常生活のあらゆるシーンでの快適な動作を実現。その最大の特長は、屈曲・伸展アシスト機能です。これにより、階段や坂道、立ち座りといったスムーズな動作をサポートし、ユーザーの身体機能を拡張します。BionicMは、光学センサーやモーターによる制御アルゴリズムを駆使し、従来の受動的な制御から脱却することで、より高い機能性を提供します。
今後の展望
BionicMの代表である孫小軍氏は、「ASISTA™は、アシスト機能を備えた米国初の製品であり、私たちのビジョンを実現する重要な製品です。義足を必要とする方々にとって、動くことの喜びを取り戻すため、私たちは全力で取り組んでいます」と述べており、今後の製品展開に対する強い意気込みを示しています。さらに、投資家からも高い期待が寄せられ、BionicMが日本のロボティクス技術を基盤に、世界の医療機器市場でさらなる進展を遂げることが期待されます。今後も目が離せない注目企業と言えるでしょう。