福塩線開業110周年記念!住民デザインのヘッドマーク車両が運行開始
2024年、福山駅~府中駅間が開業110周年を迎えた福塩線で、沿線住民のデザインによるヘッドマークを装着した車両の運行が開始されました。この記念すべきヘッドマークは、福山市、府中市、世羅町、三次市に在住、通勤、通学する人、またはゆかりのある人を対象としたデザイン募集で選ばれた作品です。応募総数148点の中から選ばれた最優秀賞作品が、今、福塩線を走っています。
110年の歴史を彩る、沿線住民参加型の企画
今回の企画は、福塩線の歴史と地域住民の繋がりを象徴する、まさに地域密着型のイベントと言えるでしょう。沿線住民がデザインしたヘッドマークは、単なる装飾にとどまらず、地域への愛着や誇りを乗せて走り、福塩線の歴史を彩ります。運行期間は2024年11月11日から2025年3月まで。どの列車に飾られているかは事前に公表されていませんので、福塩線を利用する際は、ぜひ探してみてください。見つけたら、記念に写真撮影するのも良い思い出になるでしょう。もしかしたら、あなたの街の風景がヘッドマークに描かれているかもしれません。
偶然の出会いが、旅をさらに特別なものに
ヘッドマークは福塩線で使用される車両のうち1両にのみ設置されており、全便で運行されるわけではありません。また、車両の都合上、福塩線以外の区間を運行する場合もあるようです。まさに、偶然の出会いを求める宝探しのような楽しみ方ができます。普段の通勤通学が、特別な旅の時間に変わるかもしれません。
美しい自然と歴史に彩られた福山市
福塩線の起点となる福山市は、広島県の東南部、瀬戸内海沿岸に位置する人口約46万人の都市です。新幹線も停車する交通の便も良く、温暖な気候と豊かな自然に恵まれています。
福山市は「ばらのまち」としても有名で、100万本のバラが咲き誇る美しい風景は多くの人々を魅了します。2025年には世界バラ会議福山大会も開催予定。
また、歴史的にも重要な街で、潮待ちの港として栄えた景勝地「鞆の浦」は日本遺産にも認定されています。2022年に築城400年を迎えた福山城や、国宝を2つ持つ明王院など、歴史と文化に触れるスポットも数多く存在します。
さらに、鉄鋼業や繊維産業など、多様な製造業が発展し、「ものづくりのまち」としても知られています。特にデニム生地は、世界中のハイブランドにも使用されるほどの高品質を誇ります。
ヘッドマークを通して、福山市の魅力を発信
このヘッドマークは、単なる記念事業ではなく、福山市の魅力を多くの人に伝える役割も担っています。偶然出会うヘッドマークを通して、福塩線の歴史、そして福山市の豊かな自然や文化、活気あふれる産業に、多くの人が触れる機会となるでしょう。この機会に、福塩線に乗って、福山市の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。