夏目光学が透明部品を用いた可視化実験モデルを提供
光学研磨により高精度な透明エンジンシリンダーを製造する夏目光学株式会社が、最先端分野の研究開発を支える透明部品を使用した可視化実験モデルの製造サービスを開始しました。これにより、自動車エンジンや精密機械の内部構造をリアルタイムで可視化することができ、研究者の作業の効率化と精度向上に寄与することが期待されています。
透明部品の特長
新たに開発された可視化実験モデルは、以下の特長を持っています。
高精度・高強度の透明素材
夏目光学では、高耐久ガラス、透明セラミック、サファイアなどの特殊素材を使用しています。これにより、衝撃や摩耗に対して強い部品を提供し、長期間の使用にも耐えうる実験環境が実現します。また、これらの素材は高圧環境下でもその性能を発揮します。
光学設計技術による高精度撮像
独自の補正光学系により、透明部品内の光の屈折を最小限に抑え、観察対象の精密な撮像が可能となります。このため、従来見えにくかった内部構造が鮮明に観察でき、データの精度や効率が格段に向上します。
徹底した品質管理とサポート体制
出荷前には全数検査を実施し、万が一の破損に対しても全面的なバックアップを行います。また、実験のスムーズな進行を助けるため、充実したサポート体制を構築し、研究開発の品質向上を支援しています。
可視化実験モデルの課題解決
これまでの可視化実験モデルにはいくつかの課題がありましたが、夏目光学はそれに対する解決策を用意しています。
1.
光の屈折に関する問題: 独自技術によって屈折の影響を打ち消し、正確な内部状態の測定を可能にしました。
2.
部品精度の低さ: ナノメートルオーダーで製造された精密部品により、実験の再現性と精度が飛躍的に向上しました。
3.
強度不足による破損: 高強度材質を採用し、耐久性を大幅に改善しました。
4.
故障原因の判別: 出荷前の全数検査とフォローアップ調査により、故障の原因を迅速に特定することが可能となりました。
展示会のご案内
この新しい可視化実験モデルは、2024年10月29日(火)から31日(木)にパシフィコ横浜で開催される「InterOpto2024 -光とレーザーの科学技術フェア-」にて展示されます。研究開発に携わる皆様のご来場を心よりお待ちしております。
今後も、夏目光学は高度な技術と製品を提供し、科学技術の進歩に貢献していく所存です。