日本の高品質が海を越える:土屋鞄の初店舗がポートランドにオープン
株式会社土屋鞄製造所は、2024年8月よりアメリカ・オレゴン州ポートランドにおいて、初の実店舗での革製品の販売を開始します。この店舗では、ランドセルを中心に大人向けの革製品も取り扱い、アメリカでの日本の職人技を体験できる貴重な機会となります。
土屋鞄は2020年に海外でのランドセル販売を始め、現在では台湾や香港に直営店を展開しています。今回のアメリカ進出は、2023年11月に行われた期間限定POP UPイベントを除いて初めてで、これまで日本国内の店舗のみで体験できた製品を直接手にとって見ることができる場が増えました。
ポートランドは環境意識が高く、独自の文化を持つ魅力的な都市。土屋鞄は地元のセレクトショップ「Frances May」の中にshop-in-shopとして出店し、商品の展示・販売を開始しました。ここでは、職人が手作りしたピスタチオ色や赤色のランドセル、革製トートバッグや財布など、約20アイテムが常時取り扱われています。オープン前日の夕方に開催されたオープニングパーティには、約100名が集まり、「wow」「beautiful」といった賛辞が飛び交いました。地元の常連客や日本の土屋鞄ファンたちが一同に会し、大いに盛り上がったそうです。
さらに、店舗内にはカプセルトイマシンも設置され、日本ストリート文化が感じられる場所としても注目を集めています。このマシンでは、海外で人気の日本のお菓子や土屋鞄の財布が景品として用意され、多くの訪問者が体験を楽しみました。来場者からは、「土屋鞄の日本の店舗はどこにあるのか、旅行の際には訪れたい」という声も上がりました。
土屋鞄の品質とものづくり
1965年に創業した土屋鞄製造所は、職人による手作りで高品質なランドセルや革製品を制作する老舗ブランドです。約200人の職人たちが国内の工房で心を込めて作り上げており、顧客には卒業までの6年間無償修理保証が付いています。この親身なサービスとともに、職人たちが手掛ける製品は、多くの支持を集めています。創業者の土屋國男氏は、2022年に厚生労働大臣から「現代の名工」に選ばれるなど、その実績が証明されています。
土屋鞄の理念は「丁寧」さにあり、人ともの、そして時間を大切にすることを基盤にしたものづくりが広がります。これにより、製品が単なる道具以上の価値を持ち、使用する人の心を豊かにします。
土屋鞄は、今回のアメリカ進出を通じて、この「丁寧」をコンセプトに、世界中の人々に日本のクラフトマンシップを伝えようとしています。
店舗情報と今後の展開
「Frances May」の中にある土屋鞄のshop-in-shopは、ポートランドの中心的な場所に位置しており、訪れた人々にとってアクセスしやすいリテールスポットとなっています。ポートランドを訪問する際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
店舗情報:
- - 住所: 521 SW 10th Ave. Portland, OR 97205
- - 営業時間: Mon - Sat 11am - 6pm, Sun 11am - 5pm
日本の温かさと丁寧さを反映した土屋鞄の製品が、アメリカの地でどのように受け入れられるのか、今後の動向も非常に楽しみです。