スーダンの人道危機を考える講演会、参加無料で開催

スーダン人道危機と講演会の意義

2025年8月23日、スーダンでの人道的な危機を考える講演会が神奈川県横浜市で開催されます。このイベントは、認定NPO法人ロシナンテスの理事長であり、アフリカで医療活動を行う川原尚行医師が講演を行うもので、参加は無料です。スーダンでは現在、軍事衝突による深刻な避難民の状況が続いており、スーダンの人々が直面している危機を考える貴重な機会となります。

背景：スーダンの現状

スーダンでは、国軍と準軍事組織である即応支援部隊（RSF）との間で大規模な戦闘が2025年4月から続いており、これにより市民の安全が脅かされています。避難民はすでに約1,203万人に及び、これにより他国へ避難する人々が増え続けています。また、世界最大規模の人道支援を必要としている人々は3,040万人にも達しており、そのうち2,500万人は深刻な飢餓に直面しています。国際社会からの関心が薄く、「忘れられた紛争」とも言われるこの状況について、川原医師が自身の経験を交えながらお話しします。

川原尚行の活動と理念

川原尚行医師は、2006年にロシナンテスを設立し、スーダンで医療活動を通じて人々の生活改善に取り組んできました。かつて外務省の職を辞してまで、この活動に取り組む決意を固めたのは、現地で苦しむ人々に医療を届けたいという強い想いからでした。彼の言葉には、医療を通じて人々の生活を守ることへの情熱が込められています。講演会では、スーダンでの活動状況や、AIを活用した支援の取り組みなど、幅広い内容が紹介される予定です。