博報堂プロダクツが導入するカーボンカリキュレーター標準化
株式会社博報堂プロダクツ(東京都江東区、社長:橋本昌和)は、一般社団法人日本イベント産業振興協会に加盟している11社と協力し、イベント活動プロセスにおけるカーボンカリキュレーターの業界標準化を目指すプロジェクト「SUSTAINABLE ENGINE」を立ち上げました。この取り組みは、2024年6月に提供を開始する「SUSTAINABLE ENGINE CARBON SIMULATOR」を基にしています。
背景
近年、企業がサステナビリティ開示基準を適用する動きが進んでおり、2025年3月5日にサステナビリティ基準委員会(SSBJ)が公表した基準に沿った動きが複数の業界で見られています。その中でイベント業界でも、カーボンカリキュレーターに関する取り組みが強化されています。しかし、計測方法や使用する材料が異なるため、同じイベントであっても計測値にばらつきが見られ、目標設定が曖昧になることが課題です。
共同の取り組み
この問題に対処するために、イベント産業振興協会に所属する企業が集まり、透明性の高いカーボンカリキュレーターの開発を進めています。この新たなカーボンカリキュレーターは、どの企業が計測しても同じ結果が得られるように設計されています。業界内の共創アクションを通じて、イベントの価値や魅力を高め、持続可能な発展に寄与することを目指しています。
開発の狙いと新手法
従来のカーボンカリキュレーターでは金額換算が多く用いられましたが、博報堂プロダクツは重量換算方式を採用し、変動しにくい算定方法を重要視しています。これにより、より高精度な値を算出し、削減プランの検討も容易になります。この新しいカーボンカリキュレーターは、サステナビリティ開示基準を満たすツールとして、イベント業界の関係者が広く活用できるよう、2025年度内のデモ版リリースを目指して進められています。
参画企業一覧
このプロジェクトには、以下の企業が参加しています:
- - 株式会社ジールアソシエイツ
- - 株式会社JTBコミュニケーションデザイン
- - 株式会社昭栄美術
- - 株式会社セレスポ
- - 株式会社丹青社
- - 株式会社テー・オー・ダブリュー
- - 株式会社電通ライブ
- - 株式会社乃村工藝社
- - 株式会社博展
- - 株式会社博報堂プロダクツ
- - 株式会社フロンティアインターナショナル
- - 株式会社ムラヤマ
また、株式会社メンバーズも業界標準カーボンカリキュレーターの開発に協力しています。このカンパニーは、デジタルスキルや算出ロジックの最適化を支援し、環境に配慮した取り組みをサポートしています。
未来展望
博報堂プロダクツは、このカーボンカリキュレーターの標準化により、持続可能なイベント業界を実現させることを目指しています。企業間の透明で公正な計測が可能となることで、業界全体の脱炭素化が進むことが期待されています。この取り組みは、今後のイベント業界の新たなスタンダードとなり、パートナーシップの強化及びサステナブルな社会の実現に寄与するでしょう。