SBI生命、AI搭載の議事録要約アプリ「TEX」を発表
SBI生命保険株式会社が、自社開発のAI技術を駆使した議事録要約アプリ「TEX(Transcribe Express)」を発表しました。この新アプリは、社内業務の効率化を目指し、会議での議事録作成を迅速かつ効果的に行うことを可能にします。
背景と必要性
会社の運営において、会議での議事録作成は欠かせない作業ですが、その過程には多くの時間と労力がかかるのが現実です。音声データの文字起こしから要約までの作業は特に負担が大きく、社員の生産性を低下させる要因となっています。こうした課題を解消すべく、SBI生命は、AI技術を活用した新しいツールの開発に取り組んできました。
TEXの特長
TEXは、Amazon Web Services(AWS)をベースに構築されており、以下のような先進的機能を搭載しています:
1.
自動文字起こし機能:
音声ファイルを自動で文字に起こします。
2.
話者判別機能:
会議の音声データから話者を識別し、正確な記録作成をサポートします。
3.
要約機能:
あらかじめ用意されたプロンプトを用いることでスピーディーに議事録を要約できます。このプロンプトはストックすることができ、再利用や編集が可能です。
4.
文字数制約機能:
要約する際に文字数の上限を設定でき、必要に応じて200から2000文字に収めることができます。
LLMの活用
TEXは複数の大規模言語モデル(LLM)を駆使しています。特に、日本のPreferred Networksグループが開発した国産のLLM「PLaMo Prime」は、日本語に特化した高度な性能を持ち、会議の内容を的確に捉える能力に優れています。また、米国のAnthropic社による「Claude3.5 Sonnet」や、OpenAI社の「GPT-4o」なども組み合わされており、最適な要約結果を実現します。
効率化の道のり
SBI生命は今後、TEXの機能をさらに拡張し、社内業務の効率化に加え、お客様へのサービス向上を図っていく方針です。この新アプリの導入により、職場環境の改善や生産性の向上が期待されています。
結論
AI技術の進化により、私たちの働き方は大きく変わろうとしています。SBI生命の「TEX」は、その一端を担う重要なツールとなるでしょう。今後、ますますの進化を遂げるTEXに期待が寄せられます。
SBI生命の広報担当者によると、具体的な機能についてはお問い合わせを通じて詳しく知ることができます。今後の展開から目が離せなくなりそうです。