AIで変わる人事支援
2017-11-27 15:00:22
インフォテクノスコンサルティングとFRONTEOのAI人事支援サービス開発
インフォテクノスコンサルティング株式会社とFRONTEOコミュニケーションズが共同で開発に乗り出した新しい人事課題解決サービスは、人工知能を活用した画期的な取り組みです。このサービスは、特に人事データの戦略的な活用を促進し、組織が直面するさまざまな人事の問題を解決することを目指しています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、インフォテクノスコンサルティングが展開する「Rosic人材マネジメントシステム」と、FRONTEOが開発した人工知能エンジン「KIBIT」を結びつけることによって成り立っています。「Rosic」は人事業務を効率化するためのシステムであり、従来は数値情報に留まっていたデータ活用の幅を、テキスト情報の解析にまで広げました。
新たに加わる解析機能
この改善により、定量データに加え定性データの重要性も認識され、さまざまな人事関連のデータが融合されます。これまで以上に豊富な情報を解析に用いることで、より詳細で適切な人事評価が可能になります。たとえば、従業員意識調査の自由記述コメントや、上司の評価コメントが、このシステムに組み込まれることで、より深い洞察が得られます。
優秀な人材の選定と退職リスクの把握
この共同開発は、優れた人材の識別や、退職のリスクを検知することにも寄与します。従来の評価基準から、個々の企業が必要とする特性に合った独自の評価軸が形成され、隠れた優秀な人材や次世代のリーダー候補を効果的に発掘することができるのです。
退職リスクの検知においては、社員の自己申告や上司との面談記録を解析することで、過去の退職者に見られる特徴を元に、退職の兆候を早期に発見することが可能です。この手法は、年齢や勤続年数と組み合わせることで、よりリアルな状況を把握し、リテンション施策に活かせるデータを提供します。
組織状態の可視化
次に注目したいポイントは、組織の健康状態の把握です。従業員意識調査や活性度調査などから多くの自由記述コメントを取り入れ、質問項目の得点だけでなく、その背後にあるコメント内容を解析します。これにより、組織全体の状況がより立体的に把握でき、マネジメント層は的確な経営判断を下す手助けを受けることができるでしょう。
今後の展望
このような新しいサービスの開発は、人事部門がビジネス全体においてより重要な役割を果たすための基盤を構築することに貢献します。インフォテクノスコンサルティングとFRONTEOコミュニケーションズは、双方の技術と知見を融合させ、さらなるサービスの拡充にも取り組む予定です。企業が直面する人事の課題に対して、新たな解決策を提供するこの技術革新は、今後のビジネスシーンにおいて大きな意味を持つことでしょう。
会社概要
インフォテクノスコンサルティング株式会社
インフォテクノスコンサルティングは、2000年に設立され、システム受託開発を中心に活動してきました。特に人事パッケージシステムの開発においては多くの経験を持ち、効果的な人事コンサルティングを提供しています。
株式会社FRONTEOコミュニケーションズ
FRONTEOコミュニケーションズは、AI技術を用いたデジタルコミュニケーション事業を展開しており、組織や人の行動をサポートするサービスを提供しています。
この協業により、人事領域でのAI活用はますます重要なテーマとなるでしょう。このサービスにより、多様な人事データを戦略的に活用し、企業の成長を促進する道が開かれることが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
インフォテクノスコンサルティング株式会社
- 住所
- 東京都新宿区四谷2-12-1野村不動産四谷ビル6階
- 電話番号
-
03-5919-3611