無線非常停止システム用中継機の発売
パナソニック アドバンストテクノロジー株式会社は、2025年7月上旬に無線非常停止システム用の新製品「中継機」を発表します。この中継機は、一体型(AT-SW2P1)と分離型(AT-SW2P2)の2種類が用意されており、無線通信が届きにくい環境においても非常停止信号を確実に伝達できるという画期的なデバイスです。
中継機の特長
無線通信の困難な環境や広大な作業現場において、安全性を格段に向上させるこの中継機の特長には、次のような点が挙げられます。
1. 通信エリアの拡大
中継機を設置することで、これまで届かなかったエリアや死角にまで非常停止信号が届けられるようになります。工場や倉庫、建設現場など、あらゆる作業環境においてユーザーは「必要な時にすぐに止められる安心感」を得ることができます。
2. 通信の安定性向上
中継機は複数の通信経路を確保するため、万が一の通信障害が発生した際にも別の経路を通じて信号が伝達されるため、全体のシステムの安全性と信頼性が高まります。これにより、作業者はより安心して業務に取り組むことができるのです。
3. 通信距離の突破
従来の通信距離は見通し環境で300mでしたが、中継機を通すことでその距離を大幅に拡張することが可能です。特に土木・建設現場では、作業機械と遠く離れた場所からでも非常停止信号を確実に届けることができます。
ラインナップの変更
今回の中継機発売に伴い、従来の機種も中継機に対応したモデルに変更されます。以下は変更内容の概要です。
- - リモコン: AT-SW1C1 → AT-SW2C1
- - 接点送信機(一体型): AT-SW1T1 → AT-SW2T1
- - 接点送信機(分離型): AT-SW1T2 → AT-SW2T2
- - 受信機(一体型): AT-SW1R1-NZ → AT-SW2R1
- - 受信機(分離型): AT-SW1R2-NZ → AT-SW2R2
なお、従来の品番は中継機に対応していないため、新規のお客様は新品番での購入を希望されることに注意が必要です。従来品を持つお客様は、中継機導入の際に別途お問い合わせください。
無償サンプル機貸出し実施中
さらに、パナソニックでは中継機の実力を事前に確認できる無償のサンプル機貸出しを行っています。これにより、通信距離や使用感を実際に試すことができるため、納得した上で導入が可能です。
お問い合わせ
中継機の購入やサンプル機の貸出しについて興味のある方は、次の連絡先に問い合わせてください。
【パナソニックアドバンストテクノロジー株式会社】
E-mail:
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パナソニック アドバンストテクノロジーは、ソフトウェアやシステム開発を主業務とする企業であり、自動車の安全性に関するISO26262をはじめとする多様な技術開発に取り組んでいます。これまで、モビリティー技術の発展に寄与するさまざまなプロジェクトを手掛けており、今後も広がる市場ニーズに応え続けることを目指しています。