いよいよ誕生!宮古島初の水族館『KAIKENのチイサナ水族館』
2025年9月12日、沖縄県宮古島市に新たにオープンする水族館『KAIKENのチイサナ水族館』が注目を集めています。美しいエメラルドグリーンの海に囲まれたこの宮古島は、観光客の増加に伴い自然環境への影響が深刻化していますが、この水族館はその解決策の一環として位置付けられています。
環境保全と観光の両立を目指す
宮古島は2024年度に観光客数が過去最多を記録し、ますます人気の観光地となっていますが、同時にサンゴ礁の保護や海洋ごみの増加など、自然環境への影響も顕在化しています。そこで、宮古島市は環境保全を重視し、2008年に「エコアイランド宮古島」の宣言を行いました。このような背景を受け、地元の人々から「宮古島の自然について学ぶ場が必要だ」という声が寄せられ、それに応える形で『KAIKENのチイサナ水族館』が誕生します。
『KAIKENのチイサナ水族館』の魅力
『KAIKENのチイサナ水族館』は、宮古島に生息する50種以上の生きものを展示する施設です。生き物との距離が近いことがこの水族館の特色であり、訪れるすべての人が自然とのつながりを強く感じられる体験となるでしょう。施設は三つのエリアで構成されています。
いきものラボエリア
このエリアでは、藻場の保全の重要性やサンゴの白化現象など、宮古島を取り巻く環境問題について学べます。生き性能おいその生態系についてリアルに体験できるパネル展示も設置され、子供から大人まで楽しめます。
しぜん体感エリア
こちらでは、生き物に触れたり、その音を聞いて楽しむ体験型のエリアで、五感を使って生き物の魅力を感じることができます。知識を得るだけでなく、実際に生きている実感を味わえるため、特に小さなお子さんにお勧めです。
うみカフェエリア
宮古島の海を再現した大型水槽が魅力のこのエリアでは、色とりどりの魚が泳ぐ様子を眺めながら軽食やドリンクを楽しむことができます。リラックスした時間が過ごせる空間で、観光の合間にぜひ立ち寄りたい場所です。
さまざまな体験プログラム
水族館では、様々な体験プログラムも用意されています。『君もチイサナ飼育員』では生き物の餌やりを体験でき、望遠鏡で観察する『水族館のチイサナな裏側』ツアーでは、普段見られない生き物たちに出会うことができる貴重な機会が用意されています。
グッズ販売も充実
オリジナルのグッズ販売も行っており、宮古島の生き物をモチーフにしたアイテムが並びます。特に、魚のイラストを用いたユニークな商品は、訪れた思い出として手に入れる価値があります。
海洋水産技術研究所(KAIKEN)とは?
この水族館は、高知県の桂浜水族館と連携し、海洋環境の保護に努める海洋水産技術研究所が運営します。20年以上にわたる海洋教育の実績を活かし、地域社会への貢献を目指しています。
まとめ
宮古島では、自然環境の保全と観光の持続可能性を両立させる新たな試みが始まります。『KAIKENのチイサナ水族館』の開館によって、多くの人々が宮古島の生態系についての理解を深め、自然を守る意識を育むことが期待されています。
2025年のオープンに向けて、様々な取り組みが進んでいます。観光だけでなく、地域の未来に向けた新しい一歩を踏み出す場所になるでしょう。