ライフサイエンス特化の取り組み
2024-09-26 09:59:33
長瀬産業、ライフサイエンス分野での事業拡大を目指し旭化成ファーマと提携
長瀬産業、ライフサイエンス事業の強化
2024年9月26日、長瀬産業株式会社は、ライフサイエンス分野における製造機能の強化を目的として、旭化成ファーマ株式会社の診断薬事業を買収する最終契約を締結しました。この投資は、長瀬産業がの中期経営計画ACE 2.0における成長戦略の一環で、商社、製造、研究開発の各機能を結集し、事業の拡大を図るものです。
買収の背景
長瀬産業は、岡山市に本社を置くナガセヴィータを中心に産業用酵素の研究・開発・製造・販売を展開しており、産業全体にわたって高品質な製品を提供しています。近年、診断薬用酵素市場は医療技術の進展に伴って成長が見込まれ、特に個別化医療の需要が高まっています。このような中で、長瀬産業は旭化成ファーマの診断薬事業を取り込むことで、シナジー効果を生み出し、競争力を強化する狙いがあります。
買収の具体的な内容
本件買収により取得するのは、旭化成ファーマが展開する診断薬及びそれに関する酵素の開発や製造、販売事業の全体です。また、大仁医薬工場と大仁統括センターを含む構成組織も買収の対象となります。これにより、長瀬産業の販売網を強化し、既存の顧客基盤を拡大することが期待されています。
特に、大仁医薬工場では、血糖や腎機能、肝機能の診断に関するさまざまな酵素が製造されています。これにより、長瀬産業は高感度な診断薬を市場に投入し、さらなる成長を目指します。
今後の展望
本件は2025年7月1日を効力発生日として、新設された子会社に関連する権利義務、土地、施設が移転される予定です。長瀬産業は、NAGASEグループとしてこれらの資源を活かし、酵素事業全体の安定した成長を確保するための基盤を構築する方針です。
診断薬の市場の重要性
体外診断用医薬品は、健康診断や病気の診断に欠かせない存在であり、日常的に病院や検査センターで使用されています。診断薬用酵素は、血液中の特定の成分を分析し、その信号を増幅することで正確な測定を行います。糖尿病患者の血糖コントロールを評価するために用いられる測定試薬などは、その代表例です。
長瀬産業は、この買収を通じて技術力を向上させ、ライフサイエンス分野での競争力を強化し、新たな革新的な製品の開発に取り組むことを目指しています。
終わりに
長瀬産業のライフサイエンス事業の強化は、今後の医療や健康管理の分野において重要な一歩となるでしょう。また、旭化成ファーマとの提携を通じたシナジー効果により、双方の事業がさらに拡大することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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長瀬産業
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