メタバースの未来を築く新たな取り組みが大阪で発表される

メタバースの未来を描く「Metaverse Japan Summit 2025」

2025年9月4日、大阪で開催された「Metaverse Japan Summit 2025」では、株式会社Meta Heroesがメタバースの新たな可能性を示す数々のプロダクトと取り組みを発表しました。今回のテーマは「実証の時代」から「実装の10年」へと進化するメタバースの姿を描いており、教育や防災、地域創生など、幅広い領域での社会実装を目指しています。

中心となる5つの領域

Meta Heroesは、以下の5つの領域を重点的に展開し、AIとXRを組み合わせた実装モデルを提案しました。
1. 教育
地理や格差を超えてすべての人が学びやすい環境を作り出し、AI×XRにより現場での課題解決を進めます。
2. 防災
災害の疑似体験が可能な仕組みを整備し、訓練をいつでも・何度でも行える環境を提供。
3. 地域創生
バーチャル空間で観光や文化を体験し、リアルな来訪へと促す新しい観光PRを展開。
4. 産業
メタバースを活用して、業務の効率化を図るビジネスプラットフォームを提案。
5. 働き方
アバターを使った協働作業を導入し、距離や個人の特性を克服できる環境づくりを進めます。

新たに発表されたプロダクト

この発表で、以下の3つの新プロダクトが公表されました。

- イマーシブラーニング

「没入＝最速の学習」をテーマに、AIとXRを組み合わせた体験学習を提供。個別に最適化されたスピーディーなリスキリングと学習定着を同時に実現します。

- ホロシェア（HoloShare）

エンタープライズ向けのメタバース導入基盤で、AIと連携して社内コミュニケーションを効率化。

- LBE×防災DX

「歩けるVR」による圧倒的な没入感で、防災訓練をこれまでの場所に捉われず、いつでも行えるようにします。失敗が安全に体験できる設計が特徴です。

幅広い活用シーン

これらの取り組みは既に多くの活用シーンが想定され、学校や企業研修では危険を伴う訓練も安全に反復学習することが可能です。さらに、自治体の防災啓発のためにリアルな災害を再現し、ゲームと結びつけることで新たなアプローチを可能にしています。また、観光や地域文化の発信についても、大阪にある地域資源をバーチャルに再現し、実際の来訪者を誘致する導線を確立しています。

未来の協働を目指して

Meta Heroesは、自治体や教育機関、企業と協力する共創型のアプローチを大切にしており、企画から開発、運用まで一貫したサポートを行います。また、学習定着や行動変容、業務効率を可視化し、効果を数字で示す評価システムを構築しています。これにより、目的に応じた最適なプラットフォームの選定と柔軟な提案が可能になります。