2025関西・大阪万博でのパキスタン投資フォーラム開催

2025関西・大阪万博でのパキスタン取引フォーラム開催

2025年7月17日、大阪で開催された2025関西・大阪万博の一環として、パキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州の経済および投資機会に焦点を当てた「パキスタン-日本貿易投資フォーラム」が開催されました。このフォーラムは、パキスタン貿易開発庁（TDAP）とカイバル・パクトゥンクワ州投資・貿易委員会（KP-BOIT）の共同により実現され、約300名の参加者を集め、盛況のうちに行われました。

フォーラムでは、急成長を遂げているカイバル・パクトゥンクワ州が持つ多様な経済および観光の可能性が紹介され、国際ビジネス界や投資家からの関心が非常に高いことが伺えました。冒頭の挨拶を行ったKP-BOITのハッサン・マスード・クヌワール副委員長は、州の経済成長や工業化、地域との連携を強調し、エネルギー、鉱業、観光、農業、工業、製造業などの多岐にわたる分野での外国直接投資の可能性について語りました。

参加者は、カイバル・パクトゥンクワ州政府の幹部やアドバイザーによる講演も耳を傾け、特に外国からの直接投資先としての競争優位性や文化遺産を活かした経済成長の可能性についての議論が交わされました。また、アブドゥル・ハミド駐日パキスタン大使が経済外交の重要性を強調し、持続可能なパートナーシップの重要性に触れる中で、カイバル・パクトゥンクワ州が有する豊富な鉱物資源への投資への期待感を表明しました。

さらに、ムザンミル・アスラム首相財務顧問が税制改革や投資優遇策について具体的な説明を行い、州が投資環境を整備していることをアピールしました。考古学・博物館局のアブドゥル・サマッド博士は、カイバル・パクトゥンクワ州の文化観光の魅力について講演し、特に仏教遺跡に基づいた宗教ツーリズムの可能性を伝えました。

本フォーラムは、カイバル・パクトゥンクワ州と日本の関係者のネットワーキングによっても記憶に残るものであり、鉱業や物流、ホスピタリティなどの分野における協業の意見交換が行われました。参加者たちは政府トップとの直接対話ができ、明確な投資方針に高い評価を寄せました。

プログラム終了後には、カイバル・パクトゥンクワ州の舞踊団による伝統舞踊が披露され、観客を魅了しました。この伝統舞踊では、パキスタンの文化が生き生きと表現され、温かさと力強さを伝えました。

また、大阪万博にて交流の場も設けられ、ポップアップステージにてカッタクダンスや伝統音楽の公演も行われ、大変人気を博しました。これらの文化イベントは、パキスタンの多様な文化とホスピタリティを国際的な投資促進としての文脈において紹介する機会を提供しました。

パキスタンパビリオンは「一粒の塩の中に広がる宇宙」をテーマに、岩塩に着想を得た展示で来場者を惹きつけており、国際的な対話と協力を推進する目的を持っています。2025年の大阪万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、地球規模の課題解決に向けた国際的なアイデアを披露するイベントとしても注目されています。