岡山県新庄村、坂ノ途中と業務提携でオーガニック農業を推進
岡山県真庭郡新庄村は、株式会社坂ノ途中と業務委託契約を締結しました。この契約により、坂ノ途中は新庄村が目指すオーガニックビレッジ宣言に向けてのサポートを行います。
新庄村は、人口約790人、約370世帯から成る村で、自然豊かな環境が特徴です。「日本で最も美しい村」連合にも加盟しており、清流や澄んだ空気に囲まれています。特に、夏の昼夜の寒暖差が大きい気候が、村を代表する特産品である餅米の栽培に適しています。
2001年以降、新庄村では畜産農家から排出される家畜排せつ物を利用した有機堆肥の製造に取り組み、村内の生産者に有機栽培技術の導入を進めてきました。現在、農地の約5%にあたる3.8haで合鴨農法を利用した有機米の生産も行われています。2030年にはオーガニックビレッジとして認知されることを目指し、新たな農業の発展を図っています。
坂ノ途中は、環境に配慮した持続可能な農業の普及を目指して活動しており、全国の約400軒の生産者と提携しています。流通事業を通じて、品質が高い農産物が適正価格で流通できる仕組みを築いています。また、研究データと知見を活用し、地域戦略の策定や新規就農者の支援を行います。
新庄村においては、地域計画の策定支援や有機農業白書のデータを活用した強み分析などを通じて、新規就農者を育成し、地域の活性化を図ることが期待されています。
坂ノ途中は全国750件の有機農家とのネットワークを有し、自治体との連携を強化しています。地域おこし協力隊の募集や有機農業の推广に関する取り組みを進め、外部からの新規就農者の誘致にも力を入れています。
新庄村と坂ノ途中のパートナーシップは、地域内でのオーガニック農業の拡充だけでなく、全国規模での持続可能な農業の実現にも寄与する可能性があります。地域のおけるオーガニックビレッジとしての活動がどのように進化していくのか、今後の動きが注目されます。